長崎自動車道の全線4車線化が2022年3月17日に完成します。西九州新幹線開業を前に、高速道路の整備が完了します。
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長崎芒塚IC~長崎IC間
NEXCO西日本は、長崎自動車道の長崎芒塚IC~長崎IC間3.0kmの4車線化工事が2022年年3月17日に完成すると発表しました。これにより、鳥栖JCTから長崎ICに至る長崎自動車道の全線が4車線となります。
長崎自動車道の長崎多良見IC~長崎IC間は、2004年3月に暫定2車線で開通。その後、2019年6月に長崎芒塚ICまで4車線化が完成したものの、長崎ICまで3kmの区間が暫定2車線で残されていました。
2015年度の「全国道路・街路交通情勢調査」によりますと、長崎芒塚IC~長崎IC間の24時間交通量は12,013台。長崎自動車道全線で最も少なく、鳥栖IC~東脊振IC間(36,601台)の3分の1程度です。高速道路としては交通量は多い区間ではないものの、4車線化により渋滞の可能性が減り、なによりも安全性が向上します。
長崎芒塚IC~長崎IC間
長崎県では、西九州新幹線武雄温泉~長崎間の開業を2022年9月23日に控えています。長崎県にとって2022年は、新幹線が開業し、長崎市への高速道路の整備が完了する記念すべき年になります。
ただ、新幹線は部分開業にとどまり、武雄温泉で乗り換えが生じるリレー方式です。一方、高速道路の整備により、高速バスの運行安定性は高まります。長崎~博多間の高速バスの一部は、この区間を通ります。
実際のところ、2車線が4車線になっても、高速バスの所要時間はほとんど変わらないでしょう。それでも、新幹線開業半年前に高速道路の整備が終わるというのは、リレー新幹線には微妙な話です。(鎌倉淳)
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