「ぐんまワンデーパス」2022年の概要。横軽線もフリーエリアに!

430円値上げ

群馬県内の鉄道が乗り放題になる「ぐんまワンデー世界遺産パス」が、2022年は「ぐんまワンデーパス」と装いを新たにして発売されます。群馬県内の鉄道にくわえ、碓氷峠のバス路線も乗り放題になります。

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群馬県内が乗り放題

「ぐんまワンデーパス」は、群馬県内のJR東日本線(両毛線の小山~桐生間、高崎線の深谷~新町間を含む)と東武鉄道線(栃木県の一部を含む)、上信電鉄線全線、上毛電気鉄道線全線、わたらせ渓谷鐵道(桐生~沢入間)の普通・快速列車が1日乗り放題になるきっぷです。JRバス関東の志賀草津高原線(長野原草津口~草津温泉)と、横軽線(碓井線:横川~軽井沢)も利用できます。

詳細は以下の通りです。

◆ぐんまワンデーパス(2022年版)
発売期間:2022年3月22日~2022年9月30日
利用期間:2022年4月1日~2022年9月30日
有効期間:1日間
価格:大人2,670円、小児1,330円。
発売箇所:フリーエリア内のJR東日本の主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、主な旅行会社
フリーエリア:下図の通り

ぐんまワンデーパス
画像:JR東日本プレスリリース

特急料金は別途

「ぐんまワンデーパス」は、フリーエリア内で、普通・快速列車の普通車自由席が乗り降り自由。新幹線・特急や、SL、「リゾートやまどり」、東武鉄道「りょうもう」などは、別途、特急券や指定席券などを購入すれば乗車できます。

わたらせ渓谷鐵道のトロッコ列車は利用できません。別に乗車券と整理券が必要です。JR線では、自動改札を利用できます。その他の会社線は有人改札の利用となります。

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430円の値上げ

「ぐんまワンデーパス」は、2021年まで「ぐんまワンデー世界遺産パス」として発売されていたフリーきっぷが、装いを改めたものです。「世界遺産パス」との大きな違いは、JRバス関東の碓井線(横川~軽井沢)がフリーエリアに加わった点。これにより、バスで軽井沢に足を伸ばすことが可能になりました。

ただ、北陸新幹線のフリーエリアに軽井沢駅は含まれませんので、安中榛名~軽井沢間の新幹線に乗車する場合は、別途特急券のほか、乗車券も必要となります。

「世界遺産パス」の価格は2,240円でしたので、430円の値上げとなります。横軽線がフリーエリアに加わったとはいえ、このきっぷで軽井沢に行く人もあまりいなさそうですので、体のいい値上げの観もあります。

それでも、上信電鉄(全線運賃1,130円)や上毛電鉄(同690円)など、群馬県の私鉄を乗りつぶすのにお得なきっぷであることは、変わりありません。ただし、わたらせ渓谷鐵道は群馬県区間のみがフリーエリアで、沢入~間藤間は別途運賃がかかります。

私鉄を含めた群馬県の鉄道に乗りに行くなら、ぜひ使いたいきっぷです。(鎌倉淳)

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