JR四国が牟岐線・阿波海南~海部間の鉄道事業を廃止。DMVへ移管

阿佐海岸鉄道が引き継ぎ

JR四国が、牟岐線の阿波海南~海部間の鉄道事業廃止届を提出しました。同区間が阿佐海岸鉄道に移管され、DMVが導入されるためです。

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阿佐海岸鉄道は鉄道事業許可申請

JR四国は、牟岐線・阿波海南~海部間1.5kmについて、2011年8月11日に、鉄道事業法第28条の2(事業の廃止)に基づき、鉄道事業廃止届を国土交通大臣宛に提出しました。

同日、第三セクターの阿佐海岸鉄道が、同区間の鉄道事業許可を申請しました。阿佐海岸鉄道では、阿佐東線(海部~甲浦)でのDMV(デュアル・モード・ビークル)の導入を予定していて、同区間はDMV運行開始にともない阿佐東線に組み入れられます。

DMV運行開始後は、阿佐海岸鉄道が、阿波海南~甲浦間でDMVを運転します。運転開始は2021年春頃の予定です。

牟岐線海部駅

あっさり移管

牟岐線・阿波海南~海部間の廃止について、JR四国は2021年8月31日を予定していますが、四国運輸局により繰上げが認められれば、繰り上げるとしています。

同区間のJR四国による鉄道運行は2020年7月17日で終了しており、現在は工事のためバス代行運転となっています。つまり、JR四国による同区間の鉄道事業はすでに事実上終了しているわけで、手続き上の廃止日がいつになろうとも、実質的な影響はなさそうです。

今回の手続きで、阿波海南~海部間で「鉄道」が廃止されるわけではありません。ただ、DMVという事情があるにせよ、こうもあっさりと鉄道路線がJRから第三セクターに移管されてしまうことに、ちょっと驚いた方もいるのではないでしょうか。

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