「路線」として残すのか
注目点としては、JR東日本が、バス転換後も「路線」として廃止区間を残す提案をするのか、という点です。
国土交通省は、改正地域公共交通再生法の閣議決定にあわせて、「現に営業する路線の適切な維持等に努める」という大臣指針について遵守するよう、改めてJR各社に求めています。この指針を遵守しつつバス転換をするなら、バスを「路線」として維持することになります。
大船渡・気仙沼線の「BRT」のように、JR東日本が運行を保証し、全国のJRネットワークに組み込まれた「路線」として残すのであれば、今後のローカル線廃止のモデルケースになる可能性もあります。
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「沿線地域の発展に貢献していく」
JR東日本は久留里線末端区間の協議について、「当該沿線地域の公共交通を持続可能なもの」とすることを目指し、「沿線地域の発展に貢献していく」と表明しています。この表現からは、「路線」を維持する姿勢を感じます。
ただ、JR他社に目を転じれば、バス転換後、路線を完全に手放してしまった事例もあります。久留里線がどのような形の「廃止協議」になるのか、注目せずにはいられません。(鎌倉淳)
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