「カワスイ 川崎水族館」が2020年7月にオープンします。場所は、川崎駅前の川崎ルフロン9-10階。わかっている最新情報をまとめてみました。
川崎ルフロンに誕生
「カワスイ 川崎水族館」は、川崎駅前の商業施設「川崎ルフロン」の9-10階に、2020年7月にオープンします。
川崎ルフロンは、日本リテールファンド投資法人が保有する施設です。水族館の運営は株式会社アクア・ライブ・インベストメントが担当し、「九十九島水族館 海きらら」などを運営するさせぼパール・シー株式会社が協力します。プロデューサーは、アクア社の代表取締役である坂野新也氏です。
この水族館の名称について、アクア社は2019年11月に「mizoo 川崎水族館」と発表していましたが、このほど、「カワスイ 川崎水族館」に改名すると発表しました。
その理由は明らかにされていませんが、静岡県にある「体感型動物園 iZoo」名称が似ているため、商標登録が拒絶されたことが原因とみられます。特許情報プラットフォームによると、1月27日付けで「mizoo」の商標出願が拒絶されています。でも、「カワスイ」のほうがわかりやすくていいですね。
最新の映像技術
カワスイのテーマは、「世界の美しい水辺」。川崎市を流れる多摩川から、アジア、アフリカ、南米アマゾンの熱帯雨林まで、世界のさまざまな環境に暮らす生きものを展示します。
特徴は、最新の照明・音響・映像技術を駆使した展示手法。世界の水辺を散歩しながら楽しめる「新感覚のネイチャーエンターテインメント水族館」がキャッチフレーズです。
6つのゾーン
カワスイは、川崎ルフロンの9-10階にできますが、入口は10階です。10階には、「プロローグ」の後、「多摩川ゾーン」「オセアニア・アジアゾーン」「アフリカゾーン」が続きます。
9階に降りると、「南アメリカゾーン」「パノラマスクリーンゾ—ン」「アマゾンゾーン」が展開。「エピローグ」を抜けると「カワスイ オフィシャルショップ」があります。
ショップのコンセプト
館内には、2つのカフェ、レストラン、売店が併設されます。
出口にある「カワスイ オフィシャルショップ」は、「地球と生きる」をコンセプトにした売店です。お土産販売の「スーベニア」機能のほか、水族館のエンディングストーリーとしての「ミュージアム」機能を備えるという設定です。
「スーベニア」機能としては、オリジナル商品のほか、国内外メーカーや個人が制作した商品が並びます。「ミュージアム」機能としては、標本などを展示・販売します。
ショップのプロデュースは、株式会社ライデンシャフトの有馬律雄氏です。同社はサイエンス雑貨や知育商材と書籍が融合した雑貨店「好奇心の部屋」を都内で複数店舗展開しています。
アマゾンの「売店」
10階のエントランスには、カフェ「CAFE CRAM(カフェ クラム) 」を開設します。オリジナルソフトクリームや川崎のクラフトビール、ポップコーンなどのスナックを販売します。水族館に入場する前の待ち合わせ場所としての利用などを想定しています。
水族館展示スペースの途中には、売店「ボデーガ」が設けられます。水面をイメージした白いテントが目印のワゴン式の売店です。
店名の「ボデーガ」は、アマゾンで親しまれている「売店」を意味します。見学時の休憩向けで、駄菓子や飲み物、お土産を販売します。
個室付きカフェも
10階には、ビュッフェレストラン「AOW (エーオーダブリュー)」も開設されます。世界各国の料理を提供するビュッフェで、ソファー席、子供用のビュッフェ台やポケットシート付きテーブルを用意。水族館に入らない人も利用できます。
9階には、「カワスイ 9階 カフェ(仮)」が設けられます。森をコンセプトにした緑豊かな雰囲気のカフェです。コーヒーのほか、オリジナルスイーツを提供します。靴を脱いで寛ぐことのできる個室(2部屋)も併設します。
「カワスイ 9階 カフェ(仮)」の正式名称は、現在公募中です。水族館内全ての飲食店は、レストランプロデューサーの山口恵利子氏が手掛けます。
「カワスイ 川崎水族館」の営業時間は10時~22時(最終入館21時)を予定しています。仕事が終わってから立ち寄れる、都市型水族館ならではの営業時間の長さも魅力となりそうです。
オープンは2020年7月の予定。新型コロナウイルス感染症の状況が見通せませんが、収まって予定通りの開業になることを願いたいところです。