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ユーラシア陸路横断旅行が困難に。イラン全土に渡航中止勧告

ロシアに続いて通れなくなり

外務省はイラン全土への危険情報をレベル3以上に引き上げ、渡航中止勧告を出しました。ロシアにも渡航中止勧告が継続しており、陸路でのユーラシア横断旅行は困難になりました。

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イラン全土に渡航中止勧告

外務省は2026年1月11日、イラン全土の危険情報をレベル3以上に引き上げ、首都テヘランなどへの「渡航中止勧告」を発出しました。

外務省によると、イランの首都テヘランでは、経済状況の悪化に対する不満を背景とした抗議活動が発生し、国内各地に広がっています。当局は暴動を取り締まる方針を示し、一部の抗議活動に対して催涙ガスを使用したほか、逮捕者や死傷者が出ている模様です。

現在も抗議活動は継続しており、外務省は「今後情勢が急速に変化する可能性」を指摘。大きな動乱に発展する恐れもあるとみて、テヘランなどの危険情報レベルを1段階引き上げ「渡航中止勧告」としました。

これにより、イランの全土に渡航中止勧告または退避勧告が出されたことになります。

イランペルセポリス

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ロシア横断もできなくなり

日本からヨーロッパへ陸路で向かうユーラシア横断旅行は、大きく分けてシベリアルートと、シルクロードルートの二つがあります。

シベリアルートはカスピ海の北でロシアを抜け、シルクロードルートはカスピ海の南でイランを抜けます。陸路でのユーラシア横断にはカスピ海がネックになっていて、ロシアかイランのどちらかの国を経由しなければならないのです。

このうちロシアはウクライナとの戦争により、全土に渡航中止勧告が出されています。今回、イランにも渡航中止勧告が出されたことで、陸路でのユーラシア横断が困難になりました。

ユーラシア地図
ⒸGoogleMap

 
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バックパッカー全盛期の定番ルート

シルクロードをたどるユーラシア横断は、中国、パキスタン、イラン、トルコと抜ける道筋が定番です。日本人バックパッカー全盛期には、このルートの旅行者が数多くいました。

しかし、現時点ではこのルートはとれません。

代替となりうるのは中国、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタンと出て、カスピ海を船で渡り、アゼルバイジャン、ジョージア、トルコへと抜けるルートでしょうか。

ウェブサイトで調べた限り、最近、このルートで旅行した人もいるようですが、現時点で機能しているのかは定かではありません。中国の新疆ウイグル自治区の旅行も制限が厳しくなっているようです。

世界が平和で、自由に旅行できた時代が終わりつつあることを痛感させられます。(鎌倉淳)

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