「サンキュー♥ちばフリーパス」の2017年の発売期間と利用期間。都区内発の「ちばフリー乗車券」も新設定

千葉県内の鉄道やバスが乗り放題になる「サンキュー♥ちばフリーパス」が、2017年も発売されます。今回は、東京都区内からフリーエリアまでの往復乗車券がセットになった「サンキュー♥ちばフリー乗車券」も新たに設定されることになりました。利用期間はいずれも9月1日~11月30日です。

広告

千葉県内の鉄道・バスが乗り放題

「サンキュー♥ちばフリーパス」は、千葉県とJR東日本千葉支社が連携した企画きっぷで、千葉県内のおもな鉄道と一部のバス路線が乗り放題になるきっぷです。2016年に発売されて好評を博しましたが、2017年も継続して発売されます。

自由に乗り降りできる鉄道路線は、千葉県内のJR線と小湊鉄道線、いすみ鉄道線、銚子電鉄線。京成電鉄や千葉都市モノレールなどでは利用できません。

バス路線は、小湊鉄道バス、九十九里鉄道バス、千葉交通バス、ジェイアールバス関東、天羽日東バス、館山日東バス、鴨川日東バスの一部路線が利用できます。

鉄道は普通・快速列車を利用でき、特急列車も特急券や房総料金回数券などを別途購入すれば乗車可能です。

サンキューちばフリーパス
画像:JR東日本

「サンキュー♥ちばフリーパス」の概要は以下の通りです。

「サンキュー♥ちばフリーパス」の概要

・価格 おとな3,900円、こども1,950円
・発売期間:2017年8月1日~2017年11月29日
・利用期間:2017年9月1日~2017年11月30日
・有効期間:連続する2日間
・発売箇所:JR東日本の各駅(市川~本千葉、舞浜~蘇我、船橋法典~南流山、松戸~天王台、成田、空港第2ビル、成田空港)の指定席券売機・みどりの窓口及びびゅうプラザ(旅行カウンター)

発売は利用開始日の1か月前からで、利用日当日の購入も可能です。利用人数の制限はなく、一人から購入できます。

広告

「フリー乗車券」は都区内発着

2017年の新機軸として、「サンキュー♥ちばフリー乗車券」も発売されます。これは東京都区内が発着地で、フリーエリアまでの往復乗車券がセットになった企画きっぷです。紛らわしいですが、「フリーパス」が千葉県内のみ、「フリー乗車券」が東京都区内発着です。

「サンキュー♥ちばフリー乗車券」の基本的なルールやフリーエリアは「サンキュー♥ちばフリーパス」と同じです。往復区間では普通・快速列車が利用できるほか、特急列車を利用する場合、特急券や房総料金回数券などが併用できます。

「サンキュー♥ちばフリー乗車券」の概要

・価格 おとな4,700円、こども2,350円
・発売期間:2017年8月1日~2017年11月29日
・利用期間:2017年9月1日~2017年11月30日
・有効期間:連続する2日間
・発売箇所:JR 東日本の首都圏の主な駅の指定席券売機・みどりの窓口及びびゅうプラザ(旅行カウンター)。千葉・茨城県内の各駅(古河駅除く)では扱いがありません。

総武線

都区内発でお得な区間は

価格は、おとなの場合で、「ちばフリーパス」より800円高くなっています。ご存じの通り、都区内と千葉県は隣接していますから、たとえば都区内とはいえ新木場から利用する場合は、「ちばフリー乗車券」を買うよりも、「普通のきっぷ+ちばフリーパス」のほうが安く付きます。

「ちばフリー乗車券」のほうが安くなるのは、普通のきっぷで片道400円以上する区間です。中央線なら東中野以西、京浜東北線なら蒲田、赤羽からで、率直なところ、都区内エリアでは「普通のきっぷ+フリーパス」のほうが安いエリアが多いです。ターミナルである東京駅や新宿駅から利用する場合も、「普通のきっぷ+フリーパス」のほうが安いです。

ただ、「ちばフリーパス」は千葉県内だけの発売なので、都区内からの利用者が利用する場合、県境の市川駅や舞浜駅で下車して購入する必要があります。そういう手間が省ける点が、「ちばフリー乗車券」のメリットでしょうか。(鎌倉淳)

広告
前の記事JR東日本・JR北海道「電気式気動車」で鉄道旅行はどう変わるか。キハ40置き換えで、車内は快適に?
次の記事楽天が「旅行業界2位」に浮上。取扱額でKNT-CTを抜く。旅行業社取扱額ランキング2016年度版