『地球の歩き方』シリーズに『北海道』が登場します。国内版では『東京』や『沖縄』などに続く、5タイトル目です。
東京、京都、沖縄など刊行
『地球の歩き方』は、みなさんご存じの定番海外ガイドブックシリーズです。1979年9月に「アメリカ編」と「ヨーロッパ編」の2冊で創刊、現在は約160の国と地域の書籍を発行しています。
創刊当初は移動情報や旅行技術などに力を入れた自由旅行者向けのガイドブックでしたが、近年はグルメやショッピングの記載も増え、あらゆる層の海外旅行者に向けた内容になっています。
新型コロナ禍で海外旅行への制約が厳しくなるなか、2020年にシリーズ初の国内版となる『地球の歩き方 J01 東京』を刊行。その後、『東京 多摩地域』『京都』『沖縄』とタイトルを拡大してきました。
528ページ
国内第5弾として6月30日に刊行されるのが『地球の歩き方 J05 北海道』。総ページ数はなんと528ページ。北海道179市町村の情報を網羅します。
概要は以下の通りです。
『地球の歩き方 J05 北海道』
地球の歩き方編集室(編)
定価:2,200円(税込)
発行年月: 2022年06月
判型/造本:A5変並製
頁数:528
ISBN:978-4-05-801822-4
掲載物件数は1700件超。出版元の学研出版では、「もはや旅行ガイドブックを超えた【北海道を深く知る1冊】【北海道の旅事典】」とPRしています。
ガイドブックの存在価値
正直なところ、最近は国内旅行にガイドブックを持ち歩くことは少なくなり、インターネットでの情報収集で事足りるようになってきました。そのため、国内ガイドブック市場が縮小していることは、みなさんお察しの通りです。
ただ、インターネットでは、断片的な情報収集はできても、網羅的に深い情報を得るには手間がかかります。その点、さまざまな情報を織り込める大作ガイドには存在価値があるのでしょう。
『地球の歩き方』の場合、単なる観光スポット紹介にとどまらず、歴史や文化に切り込んでいく読み応えもあります。実際、『地球の歩き方 東京』は、国内ガイドでは異例のベストセラーとなりました。
北海道は日本国内のエリアのなかでも、もっとも「バックパッカー向け」の旅先といえるでしょう。その点でも、『地球の歩き方』に向いているタイトルに感じられます。
コロナも明けつつあるこの夏に、『地球の歩き方』を片手に北海道を周遊してみるのも悪くなさそうです。(鎌倉淳)