東海大学海洋学部博物館は、静岡市清水区の海洋科学博物館と自然史博物館の有料入館を2023年3月で終了します。施設は存続しますが、一般公開は行われなくなります。
広告
有料入館を終了
東海大学海洋学部博物館は、東海大学社会教育センターが社会教育活動の一環として運営している施設です。海洋科学博物館(海のはくぶつかん)と自然史博物館(恐竜のはくぶつかん)の二つの展示施設があります。海洋科学博物館は「三保の水族館」という愛称でも知られています。
東海大学海洋学部博物館は、両施設について、2023年3月を以て有料入館を終了すると発表しました。ただし、教育を目的とした施設見学は受け入れていく予定です。
広告
400種の生き物を飼育
海洋科学博物館は1970年に東海大学付属の「海洋」をテーマとした総合博物館として開館しました。1階が水族館で、約400種の海の生きものを飼育しています。2階は科学博物館で、海に関連した展示が行われています。
自然史博物館は1981年に「恐竜館」として開館しました。トリケラトプスやステゴサウルスなど恐竜の全身骨格が人気です。
海洋文化拠点施設と入れ替わりに
施設の有料入館終了の直接的な理由は「設備の老朽化」です。ただ、それだけではなく、静岡市が清水区に整備を計画している海洋文化拠点施設との兼ね合いもあります。
海洋文化拠点施設は、水族館と博物館を統合した「ミュージアム」となる予定で、2025年度の開業を目指しています。東海大学はこの新施設の展示物監修などで協力します。テーマが東海大学海洋学部博物館と重なることもあり、新施設の開業を前に、海洋科学博物館と自然史博物館の公開を終了するようです。
入館者数は延べ1900万人にものぼるという人気施設でした。それだけに、思い出のある方も多いでしょう。もう一度訪問されたい方はお早めに。(鎌倉淳)
広告