JR西日本が、三ノ宮の新しい駅ビルの概要を公表しました。地上32階建ては兵庫県内でも屈指の高さで、神戸の新たなランドマークになりそうです。
三宮クロススクエアと一体整備
JR西日本とUR、神戸市は、JR三ノ宮駅の新駅ビルの概要を発表しました。JR三ノ宮駅の南側、中央幹線とフラワーロードに囲まれた場所に建設されます。
地上32階建て、地下2階建てで、敷地面積は8600平方メートル。延床面積は10万平方メートルに達し、向かいにある神戸阪急の43,563平方メートルの倍以上です。
高さは160mで、神戸市中心部では神戸関電ビルディング(170m)に次ぐ高さになりそうです。神戸市が進める歩行者優先の駅前空間「三宮クロススクエア」計画と一体的に整備します。
商業施設にオフィス、ホテル
駅ビルの地下1階~地上10階は商業施設(19,000平方メートル)です。核テナントなどは未定ですが、神戸の産業や食文化など、神戸の魅力を体感できる商業施設を目指します。
12階~17階はオフィス(6,000平方メートル)で、コワーキングやフレキシブルな働き方に対応する空間の提供を検討するとともに、神戸市が掲げる医療産業都市との連携も目指します。
18~30階はホテル(客室数約250室)。31階は眺望も楽しめるレストランが入ります。
乗り換え導線を整える
三ノ宮駅周辺には、JR、阪急、阪神、地下鉄西神・山手線、海岸線、ポートライナーの6路線が乗り入れています。JRの新駅ビルは、これらの6路線の乗り換え導線を整える役割もあります。
駅前広場の直上には、駅ビル3階と隣接する「ミント神戸」をつなぐ屋外デッキ(約2,500平方メートル)も整備します。
着工は2023年度、開業は2029年度の予定で、総事業費は500億円です。JR三ノ宮駅周辺は広場が少なく、殺風景な雰囲気もありました。新駅ビルは洗練されたデザインと高い機能で、神戸・三宮地区の新たなランドマークになりそうです。(鎌倉淳)