JR九州乗り放題の「みんなの九州きっぷ」が、2022年冬から初春に再発売します。九州新幹線や特急列車が利用可能な全線乗り放題きっぷです。
新幹線・特急も乗り放題
「みんなの九州きっぷ」は、JR九州が乗り放題のフリーきっぷです。九州新幹線や在来線特急の普通車自由席を含め、JR九州が2日間乗り降り自由。普通車指定席も6回まで利用できます。
新型コロナウイルス感染症による利用者激減を受けて、2020年7月に初設定。2021年10月に再発売され、12月26日までの利用期間となっていましたが、このほど利用期間が延長され、2022年3月までとなりました。連続する土休日に利用できます。
全九州版と北部九州版
「みんなの九州きっぷ」は、JR九州の全線を利用できる「全九州版」と、九州北部のみ利用できる「北部九州版」の2種類があります。北部九州版のフリーエリアは、九州新幹線（博多～熊本）、豊肥本線、鹿児島本線（熊本～宇土）、三角線（宇土～三角）以北です。
価格は全九州版が15,000円、北部九州版は8,000円で、前回と変わりありません。こどもの価格は2,000円と1,000円で、こちらも据え置きです。
インターネット販売専用のきっぷで、予約・購入は3日前までです。
「みんなの九州きっぷ」の概要
「みんなの九州きっぷ」、2022年1月～3月の概要は以下の通りです。
■利用期間
2022年1月8日(土)～2022年3月27日(日)の連続する土日祝日
■発売期間
2021年12月22日(水)～2022年3月23日(水)
利用開始日初日の1ヶ月前～3日前までに購入（決済）が必要
■価格
全九州版 おとな15,000円 こども2,000円
北部九州版 おとな8,000円、こども1,000円
一般向けは土休日のみ利用可能ですが、JR九州の会員組織「ハロー！自由時間クラブ」会員は、平日も利用可能です。「ハロー！自由時間クラブ」は年会費無料で、女性50歳以上、男性60歳以上なら、誰でも入会できます。
今回は、全九州版で高速バスB&Sみやざき10周年記念特別乗車券（片道分）を利用できます。バス運賃（新八代～宮崎・宮交シティ間）が通常4,350円から3,000円となります。
レンタカーの割引プランもあります。Sクラスが1日3,900円で利用できます。
ネット限定販売
「みんなの九州きっぷ」は、JR九州インターネット列車予約での限定発売です。駅の窓口での発売はありません。
JR九州インターネット列車予約で購入する場合、「JR九州Web会員」に登録し、「JR九州インターネット列車予約」で、発売期日までに決済（支払い）を行います。
こども用はおとな用と同時に購入し、同一の行程を利用する場合に限り有効です。こども単独での購入・利用はできません。
「みんなの九州きっぷ」の詳細
「みんなの九州きっぷ」の有効期間は、連続する土日祝の2日間です。1日のみ利用する場合でも、2日間の有効期間ですので、土曜日が利用開始日なら起算して3日前の水曜日までに購入しなければなりません。
九州新幹線（北部九州版は博多〜熊本）を含むJR九州全線の特急列車、普通・快速列車に乗り降り自由です。普通車指定席は6回まで利用できます。指定席利用回数を超えて指定席を利用する場合は、別途、所定の「指定席特急券」が必要です（運賃部分のみ有効）。
グリーン車指定席に乗車する場合も運賃のみ有効で、別途、所定の「特急券・グリーン券」が必要です。
指定席を利用する場合には、乗車前にJR九州の指定席券売機や駅窓口などで、あらかじめ座席の指定を受けます。指定券を所持しないで乗車した場合や、指定列車の出発時刻前の列車に乗車する場合は、自由席に限り乗車できます。車内での指定席変更はできず、乗ってから指定席に座りたい場合は、別途指定席特急券を購入する必要があります。
指定席利用回数は改札を出ずに列車を乗り継ぐ場合もそれぞれ1回とカウントしますが、次の場合は、あわせて1回とします。
・九州新幹線の改札内で乗り継ぐ場合
・博多〜宮崎空港間の特急列車を別府または大分の改札内で乗り継ぐ場合
山陽新幹線と博多南線は利用できません。有効期間の最終日や翌日にまたがる列車を利用する場合は、当該列車を下車するまで有効です。
九州の鉄道を楽しむのにもってこいのきっぷ。新型コロナウイルス感染症の状況も落ち着いていますし、初春に乗り放題の旅をしてみるのもよさそうです。（鎌倉淳）
