アクアワールド・大洗で、ジンベエザメの展示を行います。専用の飼育施設となる水槽を整備し、2022年度末にも展示を開始します。
【2023年2月21日追記】2023年2月現在、ジンベエザメ展示は開始されていません。計画自体が棚上げされていて、専用施設も未着工です。
日本最大の室内水槽
茨城県の大井川和彦知事は、2019年12月23日の定例記者会見で、アクアワールド茨城県大洗水族館(アクアワールド・大洗)にジンベイザメ館を新設すると発表しました。
新施設は、アクアワールド・大洗の現施設に隣接する駐車場に建設します。
総事業費約130億円を投じて、ジンベエザメを生涯飼育できる施設を新たに整備。室内水槽としては日本最大となる水量8,000トン規模の水槽を設置します。
海遊館の「太平洋水槽」が約5,400トン、美ら海水族館の「黒潮大水槽」が約7,500トンですので、それを上回る大型水槽が、アクアワールド・大洗に誕生することになります。
「サメの水族館」の面目躍如
アクアワールド・大洗は、「サメの水族館」として知られています。サメの飼育種数は63種で日本一。現在、約400匹のサメを飼育しています。しかし、世界最大のサメであるジンベエザメの飼育は、これまでおこなっていませんでした。
茨城県によると、2019年11~12月に実施した来館者へのアンケートでは回答者(564人)の6割がジンベエザメの展示を要望したそうです。
国内の水族館でジンベエザメを展示するのは海遊館、のとじま水族館、かごしま水族館、美ら海水族館の4館のみ。大洗にジンベイザメがやって来たら、日本では5館目となります。「サメの水族館」の面目躍如というところでしょうか。
今後のスケジュールですが、2020年度にジンベエザメ館の設計にかかり、ジンベエザメの確保、畜養を開始します。2021年度~2022年度に地盤改良や本体工事にかかり、2022年度末(2023年3月)に竣工、オープンを予定します。
首都圏から最も近い「ジンベエザメの泳ぐ水族館」となるだけに、魅力的に感じる人は多そう。茨城県では、ジンベエザメ館のオープン後、現在の倍の200万人規模の入場者数を目指すということです。