「高速ゆうばり号」は存続
札幌~夕張間には、北海道中央バスが「高速ゆうばり号」を札幌駅前~レースイリゾート間で1日3往復運行しています。
「高速ゆうばり号」は存続しますので、札幌市内と夕張市内を直結する交通手段が失われるわけではありません。
とはいえ、夕鉄バスの急行便5往復、栗山経由便3往復の計8往復がなくなるわけで、利便性の大幅な低下は免れません。
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交通体系の再構築を
夕張では、JR石勝線夕張支線が2019年4月1日に廃止となりました。
その際、JR北海道から「持続可能な交通体系を再構築するために必要な費用として」7億5000万円の支援金を受け取っています。この支援金は夕張市内のバスを20年間運行できる費用という名目でした。これにより、夕張市内のバスは問題なく運行されています。
ただ、接続する札幌方面へのバスの多くが廃止されてしまうことで、市外へのアクセスは不便になるでしょう。
夕鉄バスは、現在、市内バスと市外へのバスを夕鉄のバスターミナルで接続させるダイヤを組んでいます。しかし、札幌便廃止後は、北海道中央バスやJR石勝線との接続を考慮する形に変えざるを得ないとみられます。
JR石勝線夕張支線の廃止からわずか4年。夕張市は再び交通体系の再構築を迫られそうです。(鎌倉淳)
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