函館山線・長万部~小樽間の代替バスルート検討案を公表。4区間に分割

鉄道公園計画も

北海道新幹線の並行在来線のうち、廃止が決まった長万部~小樽間のバスルートの検討状況が明らかになりました。全区間を4つに分けて運行する計画です。

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地域ニーズを踏まえた路線

北海道新幹線は、新函館北斗~札幌間の延伸工事が進められています。開業時には、並行在来線のうち函館線・函館~小樽間287.8kmがJR北海道から経営分離される予定で、このうち長万部~小樽間はバス転換が決まっています。

この問題を話し合う「北海道新幹線並行在来線対策協議会・後志ブロック会議」が2022年7月7日に開かれ、廃線後のバスルートの検討状況が示されました。

公表された資料によりますと、バス転換の基本方針として、複数の市町村をつなぐ広域的なバスルートの設定に向け、地域ニーズや実情を踏まえたバス路線とすることが重要であるとしました。

また、持続可能な公共交通の確保に加え、バスロケーションシステムや交通系ICカードの活用など、利便性を高める取り組みについても検討を進めます。

H100形函館線

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4つの区間に分離

具体的には、代替バスの区間を長万部~黒松内、黒松内~倶知安、倶知安~余市、余市~小樽の4つに分離して運行します。

各路線とも、おおむね現在の鉄道路線に沿いつつ、既存のバス路線がある場合は、それに準じたルートを検討します。沿線の高校や病院にも立ち寄り、学校の始業時間にあわせたダイヤを組むなど、利便性向上を図ります。

黒松内や余市などの主要駅は、地域の交通結節点として整備します。一方、国道からやや離れた銀山駅や然別駅周辺には代替バスは乗り入れず、町内公共交通(ニキバス)によるフィーダー運行を検討します。バス停と銀山駅の間では、無人運転バスの実証運行も検討します。

山線代替バス
画像:第14回後志ブロック会議資料
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小樽、札幌への直通バスも

各エリアから、小樽、札幌方面への直通バスも検討します。蘭越からは、高速道路の開通を見据え小樽直通の高速バスの運行を検討。倶知安からは、小樽までの直通ルートの設定を検討します。さらに、余市から札幌に直通する高速バスも、需要把握などの調査などをおこないます。

鉄道施設の保存・活用に関しては、黒松内、目名、蘭越、昆布、然別、仁木、余市、蘭島の各駅で、現駅舎をバスターミナルとして活用する案があるほか、小沢駅では駅舎や跨線橋を活用した鉄道公園の計画も浮上しています。

今後は、4つの区間ごとに「区間別検討会」を設置。いずれの区間にも北海道中央バスグループを関係バス事業者として招き、バス運行に向けた具体的な検討に入ります。(鎌倉淳)

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