東京BRTが2024年2月1日から晴海フラッグへの路線を運行します。これで、当初計画していた全てのルートが開業することになります。
本格運行へ
「東京BRT」は、都心と臨海部を結ぶBRT(バス高速輸送システム)です。停留所などを東京都が整備し、京成バスと同社子会社の東京BRTが共同で運行しています。
2020年10月に、虎ノ門ヒルズ~新橋~晴海BRTターミナル間で第1次のプレ運行(暫定運行)を開始。2023年4月1日には、第2次プレ運行として、「幹線ルート」「晴海・豊洲ルート」「勝ちどきルート」の3ルートでの運行を開始しています。
そしていよいよ、2024年2月1日より、「選手村ルート」の運行を開始します。東京オリンピックの選手村跡地の巨大マンション群「晴海フラッグ」内を走る路線です。
晴海フラッグに3箇所の停留所を設け、そこを出ると、終点の新橋までノンストップで運行します。これにより、東京BRTは、いよいよ「本格運行」の体制に入ります。
新橋から11分
晴海フラッグ内の新停留所は、はるみらい、晴海ふ頭公園、HARUMI FLAG(晴海五丁目ターミナル)です。新橋からHARUMI FLAGまでの所要時間は11分。平日朝ラッシュ時は10分間隔で運行し、日中は20分間隔です。夕ラッシュ時は10~13分間隔程度で運行します。
平日の運行本数は101便、休日は94便です。これとは別に、国際展示場や豊洲市場からHARUMI FLAGに向かう路線も、1日上下10便程度を運行します。
料金は大人220円、小児110円。虎ノ門(東京・港)へ向かう場合、同一の交通系ICカードで乗り継ぐ場合には追加料金が発生しません。ICカードの1日乗車券は500円(小児250円)です。
幹線ルートは経由せず
「選手村ルート」の開業にあわせて、「幹線ルート」「晴海・豊洲ルート」でもダイヤ改正を実施します。
当初の計画では、晴海フラッグの街開きにあわせて、「幹線ルート」(新橋~国際展示場)が晴海フラッグを経由することになっていましたが、新ダイヤでは経由しないことが明らかになりました。
東京BRTでは「現在のご利用状況を鑑み」と説明しており、晴海フラッグに寄ることによる混雑と所要時間増を避けたとみられます。(鎌倉淳)