多摩都市モノレールの箱根ヶ崎延伸計画の詳細が明らかになりました。武蔵村山市などに合計7つの駅が誕生します。ご紹介しましょう。
上北台~箱根ヶ崎
東京都都市整備局は、多摩都市モノレールの延伸(上北台~箱根ケ崎)計画と、関連する都市計画道路の素案について、詳細を公表しました。
多摩都市モノレールの延伸は、上北台~箱根ヶ崎の7km(7,010m)。多摩都市モノレールの現在の終点である東大和市の上北台駅を出ると、すぐに西方面に折れ、新青梅街道沿いに進みます。武蔵村山市を横断して瑞穂町に入り、JR八高線の線路手前で北方向に転換し、箱根ヶ崎駅にて同線と接着します。
延伸が実現すると、多摩都市モノレールは多摩センターから箱根ヶ崎に至る、総延長23kmの長大路線となります。
途中7駅
延伸部分のほとんどは、新青梅街道の中央部に高架橋を設けて軌道を設置します。軌道スペースを確保するため、新青梅街道では拡幅工事が進められています。
途中駅は、仮称No.1~No.6までの6駅。終点のNo.7駅(箱根ヶ崎駅)を含めて、計7駅を新設します。
下図は、No.1駅からNo.6駅の完成イメージです。中央帯にモノレールの支柱を構築し、両脇の歩道に出入口を設けます。
No.1駅からNo.6駅はホームの下にコンコースがある二重構造となっています。地上高が20mで、ホーム幅員は8.5mです。
No.7の箱根ヶ崎駅だけは、コンコースとホームが同じ高さで、地上高が13mと抑えめです。横田基地の空域制限があるためです。ホーム幅員は8mです。
以下では、駅位置の詳細を順に見て行きましょう。見出しの駅名は、当サイトが勝手に付けた仮称です。
東大和警察署前
No.1駅は、東大和警察署の西側、団地西通りにかかるあたりにホームを設置します。2022年8月に閉園となったひまわりガーデンの北側です。
村山医療センター前
No.2駅は村山医療センター北交差点をまたぐ形で駅ができます。
武蔵村山市役所前
No.3駅は武蔵村山市役所の南。多摩大橋通りと交わる本町一丁目交差点の東側にホームを設置します。駅付近には交通広場を整備します。
三ツ木
No.4駅は三ツ木交差点をまたぐ位置にホームを設置します。
武蔵村山高校前
N0.5駅は、薬師通りと交差する武蔵村山高校北交差点の西側にホームを設置します。武蔵村山高校への通学に便利な駅となります。
瑞穂石畑
No.6駅は、阿豆佐味天神社交差点の西、瑞穂石畑交差点付近にホームを設置します。終点の箱根ヶ崎駅を除くと、瑞穂町唯一の新駅です。
箱根ヶ崎
瑞穂町役場入口交差点の東に分岐器を設置し、箱根ヶ崎アンダーパス付近で新青梅街道の北側に軌道を移します。北西に転じてJR箱根ヶ崎駅に接着、No.7駅とします。
下は、JR箱根ケ崎駅側から上北台駅方面を見たイメージ図です。JR箱根ケ崎駅前については、駅東側に道路の拡幅をおこなって駅を配置する計画です。
2030年代には開業か
多摩都市モノレールの開業予定について、現時点で正式発表はありません。
ただ、導入空間となる新青梅街道の拡幅整備の事業期間は、現時点で2028年度までとなっています。
道路拡張が終われば、建設に支障はなくなるので、その後の工事は順調に進むでしょう。となると、多摩都市モノレールの箱根ヶ崎延伸は、2030年代前半には実現できそう。東京で唯一駅のない武蔵村山市にも、複数の駅が誕生することになります。(鎌倉淳)