水郡線が2021年夏に全線復旧へ。橋梁を架け替え不通区間も運転再開

JRが復旧費用負担

水郡線が2021年夏にも全線で運転を再開します。JR東日本水戸支社が発表しました。

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久慈川橋梁を復旧

JR水郡線は2019年10月の台風19号の影響で、西金~常陸大子間で運休しています。これについて、JR東日本水戸支社は2020年2月14日に運休区間の復旧見通しを発表。西金~袋田間が2020年7月上旬、袋田~常陸大子間は2021年夏の運転再開を目指すしました。これにより、水郡線は全線復旧します。

JR水郡線は台風19号での河川増水により、第6久慈川橋梁を流失するなどの被害を受けました。そのため、復旧に際し、同規模の増水が起きても被災しないよう、同橋梁の線路を最大1.3mかさ上げします。

さらに、流出リスクを減らすため、橋脚を従来の6本から1本とするトラス桁2連構造にします。これにより、台風19号通過時の川の最高水位より約30cm高い位置に橋桁を設置できます。

水郡線久慈川橋梁
画像:JR東日本水戸支社プレスリリースより

JR東日本が負担

JR東日本では、すでに橋梁の復旧には着手しているとのこと。おおむね1年半の工期が必要と見積もっていて、2021年夏の運転再開見込みとなりました。

復旧費用は数十億円規模と見込まれ、全額JR東日本が負担します。水郡線の常陸大宮~常陸大子間の輸送密度は965(2018年度)。大きな被害を受けたローカル線が、地元負担なしで復旧することになり、胸をなで下ろした人も多いことでしょう。(鎌倉淳)

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