LCCスプリング、成田~佐賀線を運休。春秋航空以来の単独路線

国際線を強化

格安航空会社LCCのスプリング・ジャパンが、成田~佐賀線を7月1日から運休します。春秋航空日本が2014年に開設した、同社による単独路線でした。

広告

夏ダイヤを発表

スプリング・ジャパンは、2023年7月1日から8月31日までの国内線夏ダイヤを発表しました。そのなかで、成田~佐賀線について、運休することを明らかにしました。

スプリング・ジャパンの成田~佐賀線は、同社の前身にあたる春秋航空日本が2014年8月1日に開設しました。広島線、高松線とあわせた、同社初就航時3路線の一つです。就航後、2016~19年度には年間約10~13万人程度の利用者数を記録し、比較的堅調な利用状況が続いていました。

しかし、新型コロナの感染拡大により利用者数が激減。2021年度は年間1万6000人程度にまで落ち込み、最近は、毎週土曜日に1便が運航するだけの状況になっていました。

スプリング・ジャパン
画像:スプリング・ジャパン
広告

国際線を拡充

スプリング・ジャパンの前身の春秋航空日本は、中国・春秋航空の出資を受けて設立されましたが、現在はJALの連結子会社になっています。しかし、いまでも春秋航空が3分の1を出資していて、中国路線に強みを持っています。

同社は佐賀線の運休に関し、「国際線の更なる拡充」を見据えた判断と説明しています。今後については、「日中間の運航規制や需要動向などを見極めながら、運航路線を随時決定する」方針です。

要は、日中路線の強化をするために、佐賀線から撤退する、ということのようです。日本の入国規制が解除されたことから、今後、中国からの観光客が増加すると見込んでのことでしょう。

スプリング・ジャパンの7月以降の国内線は、成田~広島線と成田~新千歳線の2路線だけとなります。

就航以来の3路線のうち、最後の1路線となった広島線については、週10往復から14往復に増便します。一方、新千歳線は、週18往復から週14往復に減便します。(鎌倉淳)

広告
前の記事JR花輪線、5/14運転再開へ。2022年大雨の被災路線、不通区間は津軽線、米坂線のみに
次の記事「函館新幹線はどうでしょう」。北海道新幹線、函館駅乗り入れ案が再浮上。大泉市政誕生で