JR東日本は、品川駅の山手線外回りホームを、京浜東北線北行きホームと同一平面に移設します。これにより、両路線の乗り換えがしやすくなり、JR品川駅で長く続いたホーム改良工事も一段落となりそうです。
12月5日移設
JR東日本は、品川駅の山手線渋谷・新宿方面(外回り)と、京浜東北線大宮方面(北行き)を、2021年12月5日(悪天候の場合は12月12日)より同一ホームにすることを発表しました。これにより、両路線はコンコースを渡らずに対面で乗り換えができるようになります。
現在は、山手線内回りが1番線、外回りが2番線で同一ホームとなっていて、京浜東北線北行きが4番線、南行きが5番線を使用しています。山手線と京浜東北線を乗り換える際は、方面にかかわらず階段やエスカレーターなどでコンコースを経由する必要があります。
12月5日以降は、山手線外回りホームを2番線から3番線に変更。京浜東北線北行きと同一ホームにするとともに、ホームを従来の9mから13mに拡幅します。
新たなホーム配置で山手線外回りと京浜東北線北行きの乗り換えが便利になるとともに、山手線内回り(1番線)は現ホームを片方向だけで利用できるようになり、混雑緩和が見込まれます。また2番線は欠番となります。
長期の改良工事
品川駅は、長期にわたり、在来線ホームの改良工事が続けられてきました。
かつては、1-2番線ホームが山手線、3-4番線ホームが京浜東北線、5-12番線ホームが東海道線でした。2011年に12番線を使用停止にして改良工事に着手。2012年に9、10番線、2013年に7、8番線、2014年に6番線、2016年に5番線と、順次ホームの使用停止をしながら改良工事を続けてきました。
2018年に京浜東北線南行きを、かつて東海道線(上野東京ライン)が使ってきた5番ホームに移設し、空いた3番ホームに、このほど山手線を移設するわけです。これにより、在来線のホーム移設をともなう改良工事は一段落したとみてよさそうです。
京急移設が本格化へ
品川駅の改良工事はまだまだ続き、今後は京急線のホーム移設工事が本格化します。
いま高架にある京急線ホームを地上に移設し、JR線と同じ高さにする計画です。その後、JR線ホームをまたいでいる自由通路を京急線の上にまで伸ばし、西口の再開発地区までつなげます。
品川駅の改造計画については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
→品川駅大改造計画まとめ。京浜東北線ホーム変更、京急地上化、リニア・地下鉄南北線乗り入れなど