品川駅大改造計画まとめ。京浜東北線ホーム変更、京急地上化、リニア・地下鉄南北線乗り入れなど

2027年リニア開業へ整備進む

JR東日本が、品川駅の改良計画を発表しました。同駅に関しては、京浜急行もホームを地上化する大改良工事を計画しているほか、西口での大規模な再開発計画も始動しています。品川駅の将来像をまとめてみましょう。

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京浜東北・山手線の乗り換えが便利に

JR東日本が発表した品川駅の改良計画の柱は二つ。京浜東北線北行き(大宮方面)と山手線外回り(新宿方面)を対向する同一ホームにすること。もうひとつは、北側コンコースの拡張です。

まず、京浜東北・山手線のホーム改良ですが、現在、京浜東北線北行から、山手線の外回りに乗り換えるには、階段などを使ってコンコースに上がってから、隣のホームに下りる必要があります。

この解消のため、2019年秋に京浜東北線北行の到着番線を3番線から4番線に変更。さらにホームを拡張して、京浜東北線北行きと山手線外回りが同じホームで乗り換えられるようにします。

京浜東北線で蒲田方面から品川駅に着いて新宿方面に向かう際、ホーム向かいの山手線に乗り換えればよくなります。完成予定は2022年頃です。

品川駅ホーム改良
画像:JR東日本プレスリリース

北側コンコースを大幅拡張

北側コンコースの拡張は、通路幅を現在の7mから18mにします。広くなったコンコースにはホームへ降りられるエレベーターを8台設置。コンコースに隣接して、エキナカの商業施設も作ります。

現在の北側コンコースは、南側コンコースに比べると寂しいですが、拡張後は大きくその姿を変えそうです。

北側コンコースでは、改札口も2カ所増設します。北口に設けられる改札口は、新設される人工地盤(歩行者デッキ)に面し、新駅・高輪ゲートウェイ方面へつながります。完成はリニア中央新幹線が開業する2027年以降です。

品川駅北側コンコース拡張
画像:JR東日本プレスリリース
品川駅北側コンコース
画像:JR東日本プレスリリース
品川駅北口改札口
画像:JR東日本プレスリリース
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リニア中央新幹線は東口

リニア中央新幹線の品川駅は、東口(港南口)の地下に設けられます。東海道新幹線の品川駅直下、地下40mの大深度の地下駅です。

リニア駅のホームは2面4線が設けられ、引き上げ線はありません。

リニア中央新幹線品川駅
画像:中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価書(東京都)

京急品川駅は地上化

リニアが開業する2027年完成を目指して、京浜急行も品川駅の改良工事を行います。京急本線の泉岳寺~新馬場間の間約1.7kmを連続立体化し、北品川駅付近を高架化するとともに、品川駅は現在の高架駅を壊し、地上化します。

新しい京急品川駅は、現駅より150m程度北に移動し、JR各線の品川駅ホームと並びます。現在は2面3線ですが、1線増えて2面4線となり、新ホームは、現京急品川駅の真下に1面、その東側にもう1面設けられます。

京急品川駅地上化
画像:京浜急行電鉄湘南線泉岳寺駅~新馬場駅間の連続立体交差化計画について
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国道上に歩行者デッキ

京急品川駅の地上化により、JR・京急両線が同一平面に落ち着きます。これにより、現在、JR線ホームをまたいでいる自由通路を、京急線の上にまで伸ばせるようになります。

計画では、自由通路は京急線を越えて国道15号線の上に設けられる歩行者デッキにつながります。歩行者は、JR・京急の改札口から、国道15号を越えて品川駅西側に至るまで、バリアフリーで歩けるようになります。

品川駅改良
画像:第18回スーパー・メガリージョン構想検討会

国道上の歩行者デッキには、賑わい広場や次世代型交通ターミナルが設けられます。

賑わい広場にはショッピングモールが設けられ、有事の際には防災拠点としての機能を発揮します。次世代型交通ターミナルは、自動運転を活用したモビリティなど、新たな交通網の拠点となるとともに、地表面(1階)には路線バスの発着場も設けられます。

歩行者デッキは品川駅北口にもつながり、先述したJR品川駅の新改札口にも接します。北口には、線路上空に駅前広場が設けられ、高速バスなどが乗り入れます。JR東日本が北側コンコースの拡張に踏み切る背景には、このような北口の整備が予定されているからです。

品川駅改良計画
画像:国道15号・品川駅西口駅前広場事業計画中間とりまとめ

品川駅改良
画像:国道15号・品川駅西口駅前広場事業計画中間とりまとめ

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地下鉄南北線の駅位置は?

「シナガワグース」や「ウィング高輪WEST」のある品川駅西口地区でも、大規模な再開発が予定されていて、交通と防災が融合した複合ターミナルが作られます。ツアー系高速バスのターミナルも設けられます。

地下鉄南北線の白金高輪~品川間の延伸構想もあります。国交省の資料では、地下鉄の品川駅は、国道15号の西側拡幅予定地付近、現在のシナガワグースから品川プリンスホテルにかけての地下に、南北に細長く描かれています。

地下鉄品川駅位置
画像:第18回スーパー・メガリージョン構想検討会

「構想案」にすぎませんが、品川駅西口地区の複合ターミナルの再開発時に、地下鉄新駅の整備を組み込む想定のようです。

この構成案通りの駅の形になるなら、南北線は国道15号に沿って南下して、品川駅に接続する線形になるのでしょう。(鎌倉淳)

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