2025年大阪万博が決定しました。そのアクセス手段として、大阪メトロ中央線の夢洲延伸が実現しそうです。
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海底トンネルは完成済み
大阪万博の会場は、大阪湾岸エリアの埋め立て地・夢洲です。万博の基本構想案によると、来場者輸送については、大阪メトロ中央線を夢洲駅(仮称)まで延伸し、そのアクセスを軸としたうえで、大阪市内主要駅からのシャトルバス運行を行うとしています。
地下鉄中央線は、コスモスクエア~夢洲間の約3kmが延伸区間となります。このうち、夢洲と咲洲を結ぶ「夢咲トンネル」は、道路鉄道併用で作られているため、2009年に完成しています。
2020年度にも着工へ
夢洲には統合型リゾート施設(IR)の誘致も進められています。IRの誘致はまだ決定していませんが、大阪市はIR誘致が実現しなかった場合でも鉄道を整備する方針を明らかにしています。そのため、万博決定で、地下鉄中央線の夢洲延伸は、確実になったと表現していいでしょう。
立候補申請文書にも、地下鉄延伸は明記されており、地下鉄中央線の夢洲延伸は「国際公約」になったといえます。
大阪市の吉村洋文市長は、万博開催直後の記者会見で、地下鉄を延伸するための補正予算を計上する方針を示しました。総事業費は540億円。大阪市はIR事業者に200億円を負担させる方針ですが、この点については不透明です。
延伸工事の工期について、大阪市では4年程度とみています。実施設計を2019年度に行い、2020年度にも着工する方針です。夢洲延伸の完成予定は2024年度です。
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