西九州新幹線の時刻表、料金、車両など概要。「長崎新幹線」2022年9月23日開業!

新大阪~長崎間最速3時間59分

西九州新幹線の料金、時刻表などの情報が出揃いました。いわゆる「長崎新幹線」が2022年9月23日に開業します。概要をまとめてみました。

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武雄温泉~長崎間66km

西九州新幹線は、佐賀県の武雄温泉と長崎県の長崎駅を結ぶ66kmの新幹線です。かつては「長崎新幹線」「九州新幹線長崎ルート」などと呼ばれていましたが、開業に先立ち「西九州新幹線」が正式名称となりました。

途中、嬉野温泉、新大村、諫早の3駅を設置します。運行する列車名は「かもめ」です。「かもめ」は武雄温泉で、博多~武雄温泉間を走る在来線特急「リレーかもめ」と対面のホームで接続します。

発表された時刻表によりますと、博多~長崎間の所要時間は最速で1時間20分。多くの列車で、1時間30分程度です。新大阪~長崎間は最速で3時間59分。多くの列車で4時間20分程度です。

西九州新幹線N700S
画像:JR九州プレスリリース
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西九州新幹線時刻表

【下り】
西九州新幹線時刻表西九州新幹線時刻表西九州新幹線時刻表西九州新幹線時刻表

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【上り】
西九州新幹線時刻表西九州新幹線時刻表西九州新幹線時刻表西九州新幹線時刻表

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乗り継ぎパターン例

新大阪を始発、午前中、最終で出発した場合の、乗り継ぎパターンを示してみます。

新大阪始発
新大阪06:00→(みずほ601)→08:28博多08:54→(リレーかもめ13)→09:57武雄温泉10:00→(かもめ13)→10:31長崎[所要時間4時間31分]

新大阪午前発
新大阪10:06→(さくら551)→12:42博多12:54→(リレーかもめ29)→13:55武雄温泉13:58→(かもめ29)→14:28長崎[所要時間4時間22分]

新大阪最終
新大阪19:23→(のぞみ51)→21:51博多22:07→(リレーかもめ65)→23:09武雄温泉23:12→(かもめ65)→23:39長崎[所要時間4時間16分]

乗り継ぎパターンにもよりますが、新大阪~長崎間の所要時間はおおむね4時間10~20分程度となります。

新幹線で4時間あまりというのは、東京~新山口、新函館北斗間と同じくらいです。途中に乗り換えを2度挟むことを考えると、大阪~長崎間の旅行で新幹線が主流になるのは難しそうです。

西九州新幹線
画像:JR九州
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運行本数と停車駅

西九州新幹線の定期列車の運行本数は1日47本です。日中時間帯はおおむね毎時1本で、朝夕は毎時2本です。

47本のうち、3本(下り2本、上り1本)は新大村~長崎間の区間運転で、通勤・通学需要に対応します。

最速列車は武雄温泉、諫早、長崎のみ停車で、1日7本が設定されます。さらに新大村駅に停車する列車が1日12本、全駅停車が1日25本です。

諫早は全列車停車、新大村もほとんどが停車、嬉野温泉は半分くらいが停車、とみておけばいいでしょう。嬉野温泉は、2時間くらい列車間隔が空く時間帯があります。

西九州新幹線停車駅
画像:JR九州プレスリリース
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運賃と料金

西九州新幹線の特急料金は、博多~長崎間で自由席が2,660円、指定席(通常期)が3,190円です。運賃を含めた総額では、博多~長崎間の自由席が5,520円、指定席(同)が6,050円となります。現行より460円の値上げです。

西九州新幹線料金表
画像:JR九州プレスリリース

この値上げ幅は、新大阪~長崎間でも変わらないので、新大阪~長崎間の運賃・料金の総額は20,220円(指定席・通常期)になります。

簡単にいうと、大阪や博多から長崎に向かう場合、西九州新幹線の完成により、特急料金が460円値上がりして、乗り換えが1回増え、20~30分程度の時間が短縮される、ということです。

20~30分の時短に対して460円の対価は相応に思えますが、乗り換えが1回増えることをどう受け止めるかは、人により異なるでしょう。

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西九州新幹線「かもめ」の車両

西九州新幹線「かもめ」の車両は、最新鋭N700Sの6両編成です。1号車~3号車が指定席、4~6号車が自由席です。

指定席は2×2の4列シート。自由席は2×3の5列シートです。指定席の定員は158人、自由席は233名で、総定員は391名となります。

座席にはモバイル用コンセントを設置し、無料Wi-Fiも装備。多目的室や多機能トイレも備えます。車内販売はありません。

西九州新幹線N700S室内
画像:JR九州
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在来線「リレーかもめ」の車両

在来線区間の博多~武雄温泉間を走る「リレーかもめ」の使用車両は885系6両編成、または787系8両編成です。

また、博多~佐世保・ハウステンボス間を走る在来線特急「みどり」「ハウステンボス」の一部列車も、武雄温泉駅で西九州新幹線と接続します。その愛称名は「みどり(リレーかもめ)」「ハウステンボス(リレーかもめ)」となります。使用車両は885系6両編成、または783系8両編成です。

885系は「白いかもめ」として親しまれてきましたが、今後は「白いリレーかもめ」や「白いみどり」として運行することになります。885系の投入により、「みどり」の最速列車は博多~佐世保間を1時間34分で結び、これまでより9分短縮します。

特急かもめ885系

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「リレー方式」はいつまで続く?

西九州新幹線の開業は2022年9月23日です。この日から、博多~長崎間を武雄温泉で乗り継ぐ「リレー方式」が始まるわけですが、この状況がいつまで続くかは見通せません。

新幹線の断絶区間となる新鳥栖~武雄温泉間にも新幹線を建設する構想はあるものの、地元の佐賀県が建設を求めていないため、今のところ実現のメドは立っていません。

新幹線は建設決定から開業まで15年程度はかかるので、仮に今すぐ佐賀県が建設に同意したとしても、完成するのは2030年代後半。少なくとも、それまでは「リレー方式」が続くことになります。(鎌倉淳)

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