なにわ筋線の工事施工を認可。中之島、西本町、南海新難波駅を新設

2031年春開業目指す

国土交通省は、大阪市の新線「なにわ筋線」の工事施行を認可しました。第三セクターの関西高速鉄道が2020年度にも着工し、2031年春の開業を目指します。

広告

北梅田~難波、新今宮

なにわ筋線は、JR北梅田駅(仮称)と、JR難波駅、南海新今宮駅を結ぶ新路線です。建設するのは北梅田駅の南西付近を工事起点とする7.2kmです。途中、中之島駅、西本町駅、南海新難波駅(いずれも仮称)の3駅が設けられます。

なにわ筋線
画像:大阪市

鉄道施設を整備し、保有するのは第3種鉄道事業者の関西高速鉄道です。第2種鉄道事業者として、JR西日本旅客鉄道と南海電鉄が、それぞれ運営主体となり列車を運行します。総事業費は3,300億円。1日24万人の利用を想定しています。開業目標は2031年春(2030年度末)です。

広告

途中駅の位置は?

なにわ筋線の新駅の位置を見てみましょう。

まず、中之島駅は、堂島川と土佐堀川の間に設けられ、2層式の2面2線です。地下5階のホームは地下約39mの深さです。京阪中之島駅と接続します。

中之島駅
画像:大阪市

西本町駅は、中央大通の南に設けられます。島式1面2線で、地上からホームまで21mの深さです。

西本町駅
画像:大阪市

南海新難波駅は、南海難波駅の北西に接着します。阪神高速を間に挟んで上下線が分かれ、計2面2線です。ホームまでの深さは約40mです。南海難波駅のほか、近鉄大阪難波駅との接続が良さそうです。

南海新難波駅
画像:大阪市

なにわ筋線は急勾配の多い路線で、各駅間に34~35パーミルの勾配があり、南海新難波~新今宮間では最大44パーミルになります。地下を走るジェットコースターのような上り下りが特徴の地下新線となりそうです。

広告
前の記事「東京フリーきっぷ」などがSuica、PASMOで利用可能に。JR、メトロ、都営が一斉対応
次の記事「青春18きっぷ」2020年春の利用期間が始まる。札沼北線は最後のシーズンに