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予讃線利用者が激減。JR四国・2018年度輸送密度ランキング

売上高も減少

JR四国が2018年度の区間別輸送密度を発表しました。大黒柱の本四備讃線や予讃線をはじめほとんどの路線で、前年度を割り込んでいます。とくに、豪雨被害の影響を受けた予讃線で大幅な落ち込みが生じました。

JR四国・線区別輸送密度ランキング

JR四国が発表した2018年度の輸送密度ランキングです。輸送密度の低い順から掲載しいきましょう。

JR四国2018年度輸送密度ランキング
路線名 区間 輸送密度(人/キロ/日) 対前年比(%)
牟岐線 牟岐~海部 212 91.3
予土線 北宇和島~若井 312 91.8
予讃線(海線) 向井原~伊予大州 381 86.3
牟岐線 阿南~牟岐 690 91.7
土讃線 須崎~窪川 1,159 98.8
鳴門線 池谷~鳴門 1,930 100.7
予讃線 松山~宇和島 2,698 87.6
土讃線 琴平~高知 2,886 98.6
徳島線 佐古~佃 2,886 97.4
内子線 内子~新谷 3,281 88.9
高徳線 引田~徳島 3,689 98.3
土讃線 高知~須崎 3,889 97.6
牟岐線 徳島~阿南 4,809 100.0
高徳線 高松~引田 4,817 97.5
予讃線 観音寺~今治 5,544 91.0
土讃線 多度津~琴平 5,614 98.6
予讃線 今治~松山 6,981 93.4
予讃線 多度津~観音寺 8,856 92.2
本四備讃線 宇多津~児島 23,990 97.6
予讃線 高松~多度津 24,441 98.7
JR四国 全線 4,520 95.6

※JR四国全線が利用できるフリータイプのきっぷについては、利用実態にかかわらず、発売実績に応じて全線(一部の線区を除く)で輸送人員(輸送人キロ)を計上。予土線は、四国内のフリータイプのきっぷによる輸送人員の影響を除いた場合、輸送密度は186人(対前年比率90.5%)となります。

JR四国2018年度輸送密度
画像:JR四国2018年度決算
JR四国2018年度利用状況
画像:JR四国2018年度決算

全社で4%減

JR四国の輸送密度は、全体として前年度より4.4%の減少となりました。2018年7月の西日本豪雨の影響で、稼ぎ時の夏休みに長期の運休が発生したことが響きました。

前年度には、四国デスティネーションキャンペーンが実施されたので、その反動減もあったしょう。もちろん、少子高齢化による通学利用者の減少も影響しています。通学定期の鉄道運輸収入は、前期比3%減となっています。

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予讃線に豪雨直撃

減少が目立つのは予讃線。海線の向井原~伊予大洲間が前年度比86.3%と大きく落ち込んだほか、前年度比80%台後半から90%台前半の数字が並びます。予讃線は西日本豪雨の直撃を受け、卯之町~宇和島間の復旧は9月にずれ込みました。そうした影響が大きかったとみられます。

同社唯一の黒字路線である本四備讃線は、豪雨の影響を受けながらも、前年度比97.6%に踏みとどまりました。2018年度の利用者数は前年度比2%減の781万人となっています。

過去最大の営業赤字

豪雨の影響は、JR四国の決算にも現れています。同社が発表した2019年3月期の連結決算は、営業損益が114億円の赤字となり、赤字幅が前期から15億円拡大しました。連結決算の公表を始めた2000年3月期以降で、過去最大の営業赤字です。

売上高は2.9%減の498億円。経常損益は3億円の赤字で、2期ぶりに赤字に転落。前期は11億円の黒字でした。

2020年3月期の連結売上高は、新設ホテルの売上高の貢献が期待でき1%増の502億円を見込みます。一方、営業損益は今期並み112億円の赤字と予想しています。(鎌倉淳)