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中央線特急に「富士回遊効果」。JR特急利用者数ランキング・2019年ゴールデンウィーク版

御殿場線「ふじさん」も好調

JR各社が2019年ゴールデンウィークの利用状況を発表しました。空前の10連休となり、多くの路線で利用者を増やしています。とくに、2019年3月ダイヤ改正で再編が行われた中央線特急が強さを発揮しました。

JR在来線特急の利用者数の詳細をランキング形式で見ていきましょう。一部快速列車も掲載しました。

JR在来線特急利用者数ランキング2019年大型連休版

1 あずさ、かいじ、富士回遊(八王子~相模湖)38.7万人(119%)
2 ひたち、ときわ(我孫子~土浦)34.48万人(110%)
3 ひたち、ときわ(土浦~水戸)32.27万人(112%)
4 サンダーバード(京都~敦賀)30.7万人(127%)
5 かもめ、みどり等(鳥栖~肥前山口)30.3万人(111%)
6 マリンライナー*(児島~宇多津)19.68万人(118%)
7 成田エクスプレス(東京~千葉)18.93万人(114%)
8 ソニック等(小倉~行橋)16.9万人(115%)
9 ひたち、ときわ(水戸~高萩)14.02万人(111%)
10 しおかぜ、南風等(岡山~児島)13.9万人(125%)

11 はるか(日根野~関西空港)11.8万人(117%)
12 スーパービュー踊り子、踊り子(横浜~熱海?)10.9万人(129%)
13 しらさぎ(米原~敦賀)10.8万人(117%)
14 しなの(名古屋~多治見)9.5万人(125%)
15 カムイ、ライラック、オホーツク、宗谷(札幌~岩見沢)9.37万人(107%)
16 しおかぜ、いしづち(多度津~伊予三島)9.01万人(118%)
17 くろしお(和歌山~簑島)9.0万人(129%)
18 スーパー北斗、すずらん等(東室蘭~苫小牧)8.98万人(117%)
19 しおかぜ(児島~宇多津)8.92万人(124%)
20 きのさき、まいづる等(二条~亀岡)6.6万人(114%)

21 やくも(岡山~新見)6.2万人(127%)
22 ひたち、ときわ(高萩~いわき)6.06万人(111%)
23 わかしお(東京~蘇我?)6.02万人(103%)
24 ひだ(美濃太田~下呂)5.2万人(126%)
25 南風(児島~宇多津)4.99万人(123%)
26 南風、しまんと(多度津~阿波池田)4.63万人(122%)
27 いなほ(新潟~村上?)4.3万人(121%)
28 こうのとり(大阪~三田)4.0万人(110%)
29 しおさい(東京~千葉?)3.63万人(101%)
30 スーパーおおぞら、スーパーとかち(南千歳~トマム)3.52万人(111%)

31 しらさぎ(名古屋~大垣)3.4万人(121%)
32 スーパーはくと(姫路~上郡)3.3万人(133%)
33 宇和海(松山~宇和島)3.18万人(104%)
34 スーパーはくと(智頭~鳥取)3.0万人(134%)
35 うずしお(高松~徳島)2.74万人(111%)
36 日光、きぬがわ等(大宮~栗橋)2.23万人(105%)
37 さざなみ(東京~蘇我?)1.69万人(117%)
38 南風、しまんと、あしずり(高知~窪川)1.53万人(110%)
39 つがる(弘前~青森)1.5万人(118%)
39 南紀(松阪~紀伊長島)1.5万人(127%)

41 しらゆき(長岡~柏崎?)1.4万人(124%)
41 ふじさん(御殿場~山北)1.4万人(138%)
41 ふじかわ(富士~富士宮)1.4万人(112%)
44 はまかぜ(姫路~寺前)1.02万人(130%)
45 スーパーいなば(上郡~岡山)1.0万人(119%)
46 スーパーいなば(智頭~鳥取)0.98万人(121%)
47 いなほ(酒田~秋田)0.9万人(139%)
48 スーパーおき(新山口~益田)0.88万人(132%)
49 リゾートしらかみ*(秋田~青森)0.72万人(108%)
50 サンライズ出雲、瀬戸(静岡~浜松)0.7万人(107%)

51 うずしお(児島~宇多津)0.35万人(111%)
52 伊那路(豊川~本長篠)0.3万人(116%)
53 サンライズ出雲(岡山~新見)0.27万人(100%)
54 はまかぜ(岩美~鳥取)97人(128%)

上記のランキングは、JR各社から広報発表された数字をまとめたものです。JR各社によって、区間選定の基準などがばらばらであることをご承知おきください。計測区間を明示していない列車の区間については、「?」を付けています。カッコ内は前年同日比です。

E353
画像:JR東日本プレスリリース

「富士山特急」が人気

JR各社の利用状況の調査期間は、2019年4月26日~5月6日の11日間です。未曾有の10連休ということで、多くの列車が利用者数を増やしました。

2019年ゴールデンウィークで強さを見せたのは、中央東線特急でした。2019年3月ダイヤ改正で車両をE353系に統一し、「あずさ」「かいじ」に加え、富士急行線直通の新特急「富士回遊」を新設した再編の効果があったようです。

御殿場線特急「ふじさん」も好調で、前年比138%。富士山へのアクセス特急が人気を集めました。

前年比伸び率最高は、「いなほ」酒田~秋田間の139%。「いなほ」は新潟口では121%と、それほどの伸び率ではないため、秋田口の利用者が増えたことになります。秋田新幹線のゴールデンウィークの利用者数の伸びが小さかったのと、対照的です。

輸送量の多い上位列車では「サンダーバード」が127%と好調でした。

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最上位区間ランキング

上記ランキングでは、一部の列車で複数区間が含まれていますし、同一区間を複数の列車に分けて計上している場合もあります。

そこで、同一区間の列車をまとめて整理し、各列車の最上位区間だけをピックアップして並べてみると、以下のようになります。

1 あずさ、かいじ、富士回遊(八王子~相模湖)38.7万人(119%)
2 ひたち、ときわ(我孫子~土浦)34.48万人(110%)
3 しおかぜ、南風、マリンライナー*等(児島~宇多津)34.35万人(118%)
4 サンダーバード(京都~敦賀)30.7万人(127%)
5 かもめ、みどり等(鳥栖~肥前山口)30.3万人(111%)

6 成田エクスプレス(東京~千葉)18.93万人(114%)
7 ソニック等(小倉~行橋)16.9万人(115%)
8 はるか(日根野~関西空港)11.8万人(117%)
9 スーパービュー踊り子、踊り子(横浜~熱海?)10.9万人(129%)
10 しらさぎ(米原~敦賀)10.8万人(117%)

トップは「あずさ、かいじ、富士回遊」の中央東線特急で、「ひたち、ときわ」の常磐線特急がそれを追います。

3位には瀬戸大橋線を走る「しおかぜ、南風、マリンライナー等」が食い込みました。「マリンライナー」は快速列車なので、他路線と全く同じには論じられませんが、瀬戸大橋線の需要の強さが感じられます。

1位から5位までが30万人超えで、6位以下は20万人未満。上位5区間が日本の在来線特急線区のうち、とくに利用者の多いことがわかります。ちょうど10位の「しらさぎ」までが10万人超えとなりました。(鎌倉淳)