ジェットフォイルの新造船が25年ぶり着水! 伊豆諸島航路に7月就航へ

東海汽船が投入

ジェットフォイルの新造船が25年ぶりに登場します。「セブンアイランド結」と命名され、東海汽船の伊豆大島航路に7月、就航します。

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2020年7月13日就航

東海汽船は、2020年3月26日に、超高速旅客船「ジェットフォイル」新造船の着水式をおこないました。新造船は川崎重工に発注していたもので、「セブンアイランド結(ゆい)」と命名しました。ジェットフォイルの国内新造船は25年ぶりです。

今後、同工場で艤装工事を行い、2020年6月に東京竹芝へ移送。2020年7月13日から大島・利島・新島・式根島・神津島の定期航路に就航する予定です。東海汽船は4隻のジェットフォイルを運用しており、1隻を新造船と入れ替えます。

セブンアイランド結
画像:東海汽船プレスリリースより

国内で21隻が就航

ジェットフォイルは、全没翼型水中翼旅客船と称され、ジェットエンジンで海水を吹き出し、空気のかわりに海水から揚力を得て飛ぶ「海のジェット機」です。

高速推進性能と船酔いのない快適な乗り心地を高いレベルで兼ね備えた超高速旅客船として知られています。国内では、佐渡、隠岐、五島などへの航路で現在21隻が就航していて、離島と本土をつなぐ高速船として海上交通を支えています。

もともとは米ボーイング社が開発したもので、川重は1987年に同社から製造販売の権利を引き継ぎました。川重は1989~1995年に神戸工場で15隻を建造しましたが、需要が限られることもあり、その後製造が途絶えていました。

ただ、25年間新造船がなかったことで、国内のジェットフォイルの平均船齢は約40年に達しており、更新期を迎えています。川重は、今後も2年に1隻程度の受注を目指しており、今回の新造船建造を機に、これから各地でジェットフォイルの新造船が登場するとみられます。

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