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広島電鉄駅前大橋ルートは2025年春開業へ。広島駅と中心部を短絡

広島市内へ4分短縮

広島電鉄の駅前大橋ルートが2025年春に開業します。広島駅でJRと路面電車の乗り換えが便利になるほか、市中心部への所要時間が約4分短縮します。

広島駅~比治山下間に軌道延伸

国土交通省運輸審議会は、広島電鉄からの軌道延伸に特許申請について、事業の概要などの説明を聴取しました。その結果、2019年10月17日に、運輸審議会に諮らないで処分等を行うことができる事案と認定しました。これにより、近い将来に軌道延伸の特許が付与される見通しとなりました。

公表された資料によりますと、延伸区間は1.1km。広島電鉄の路面電車に、広島駅から駅前大橋を経て稲荷町、比治山下に至るルートを新設します。稲荷町~比治山下間には、松川町の電停を新設します。

このルートの新設により、広島駅と市中心部を結ぶ系統は、猿猴橋町方面への大回りが解消されます。

広島電鉄駅前大橋ルート
画像:国土交通省

広島市内へ約5分短縮

駅前大橋~広島駅間は高架で、広島駅ビルの2階に接着する形で広島駅電停を設置します。広島駅電停は4面4線の設計です。

JR駅の改札口と同じ2階に電停ができることにより、乗り換えの移動距離が現在の140mから78mと、約60m短縮します。移動時間は144秒から70秒になり、約1分短縮します。

広島電鉄駅前大橋ルート
画像:国土交通省

広島駅~稲荷町間の所要時間は、現在6.5分かかっていますが、整備後は2.5分となり、4分短縮します。広島駅~比治山下間は、9分が4.5分となり、4分半の短縮を見込んでいます。

広島駅でJR線から路面電車に乗り換えて市の中心部に向かう場合、乗車時間と乗り換え時間の短縮をあわせて、約5分短くなる計算です。

広島電鉄駅前大橋ルート
画像:国土交通省

総事業費109億円

一方、広島駅から的場町に至る現ルートは廃止されます。途中にある猿猴橋町の電停も廃止です。的場交差点では循環線用軌道を新設し、本線、皆実線、宇品線を巡る循環ルートの新系統を設定します。

総事業費は約109億円で、うちインフラ部の約83億円は国と自治体が負担します。インフラ外部は約26億円で、国と自治体が6分の1ずつを負担し、広島電鉄が3分の2を負担します。

広島駅電停の乗降客数は、整備前の2万9953人から、整備後に3万2405人と、2405人の増加を見込みます。広島電鉄全体では、24万1720人が24万2111人となり、391人の増加を見込んでいます。

今後のスケジュールは、2019年度に軌道法の特許を取得し、都市計画を決定。2020年度に工事施工認可取得、都市計画事業認可を受けます。開業は2025年春の予定です。