日田彦山線BRTひこぼしライン、8/28開業。九州初の鉄道代替BRTに

ローカル線代替のモデルケースに

「日田彦山線BRTひこぼしライン」の開業日が、2023年8月28日と決まりました。九州初の鉄道代替BRTで、添田~日田間の約40kmを結びます。

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2017年九州北部豪雨で被災

日田彦山線BRTひこぼしラインは、2017年の九州北部豪雨で被災したJR日田彦山線の添田~夜明間を、バス高速輸送システム(BRT)で復旧するものです。

当初は鉄道での復旧も模索しましたが、復旧費用が約56億円と巨額であることから、JR九州がBRTでの運行を提案。2020年7月までに全ての沿線自治体が受け入れました。2022年5月には、路線愛称を「BRTひこぼしライン」と決定しています。

日田彦山線BRTひこぼしライン
画像:JR九州
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ローカル線代替のモデルケースに

開業予定は2023年夏とされてきましたが、JR九州はこのほど、2023年8月28日と正式発表しました。

運行区間は添田~日田の約40km。このうち彦山~宝珠山の約14kmが専用道区間となります。停留所は36か所で、鉄道の12駅から3倍に増えることになります。

廃止鉄道をBRTで代替するのは、九州地方では初めてです。国土交通省は、今後、ローカル線の代替手段として、鉄道会社が運行に責任を持つ形でのBRTを広める方針のようで、「ひこぼしライン」は、モデルケースのひとつと位置づけられそうです。(鎌倉淳)

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