富士山登山鉄道が本格的に検討されるようです。富士五湖観光連盟が、2013年12月に検討会を発足させることを決めました。
富士五湖観光連盟は富士山北麓地域の観光組織です。その下部組織として、富士山の5合目と山麓を結ぶ登山鉄道の実現に向け、元国土交通事務次官の岩村敬氏を会長に迎えて検討会が発足することになりました。
検討会には、国土交通省の元鉄道局長や元道路局長、元観光庁長官のほか、JR東日本からも参加する予定。周辺市町村長のほか、県もオブザーバーとして参加します。登山家の野口健さんや環境、土木分野の専門家も加わり、総勢20人程度で12月に準備会が開かれます。
提言は2015年春にまとめられる予定。検討会では、登山鉄道以外にも観光や環境、景観が幅広く議論されます。登山鉄道については、富士山5合目への有料道路「スバルライン」を線路用地に転換し、800億円程度かけて整備する構想を富士急行が打ち出しています。その実現性を含めて、富士山観光の未来像が示されることを期待しましょう。
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