全国30スキー場の共通パスが登場。「アースホッパーSNOW」はどこまでお得か。

スキー場サブスク

全国30ヶ所のスキー場で使える共通シーズンパス「アースホッパーSNOW」が発売されます。企業系列を超えた「スキー場サブスク」は、どこまでお得なのでしょうか。

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各スキー場で年2回

スポーツマーケティングなどを手がけるPioneerworkは、日本全国30箇所のスキー場で使える広域定額スノーパス「アースホッパーSNOW」を販売します。

参加している各スキー場でそれぞれ1シーズンに2回滑れる共通シーズンパスです。価格はなんと29,800円。60回分フル活用すると、リフト1日券が496円相当という破格値です。

レンタルスキー、スノボ付きもあり、こちらは57,000円。フル活用すれば1回あたり950円という計算です(レンタルできるのは約半数のスキー場のみ)。ウェアを持参すれば、板は借りて気軽に日本各地のスキー場を「ホッピング」できるという仕組みです。

アースホッパーANOW
画像:Pioneerworkプレスリリース

「アースホッパーSNOW」概要

広域定額スノーパス「アースホッパーSNOW」の概要は以下の通りです。

■販売期間
2021年10月19日〜2022年4月30日

■利用期間
各スキー場のオープンから2022年5月8日
※スキー場の営業終了日のほうが早い場合は営業終了日が優先。

■申込方法
アースホッパー公式サイトで購入。

■アースホッパーSNOW価格
一般57,000円、小学生以下33,900円
※提携スキー場の1日券+レンタル

■アースホッパーSNOW lite価格
一般29,800円、小学生以下17,900円
※提携スキー場の1日券

どちらのプランも、スキー場1日券は各ゲレンデで年2回まで利用可能。ただし、早朝及びナイターは除外です。

レンタルはスキー3点セットまたはスノーボード2点セットで、こちらも年2回まで利用できます。ただし、レンタルは一部スキー場で利用できません

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参加スキー場リスト

これまでも同一運営会社の系列スキー場で滑れる共通シーズンパスはありましたが、「アースホッパーSNOW」は、そうした企業系列を超えた点に新しさがあります。

気になる参加スキー場は以下の通りです。△はレンタル可です。

<北海道>
カムイスキーリンクス△
さっぽろばんけいスキー場
札幌国際スキー場
めむろ新嵐山スカイパーク
キロロスノーワールド△
ニセコアンヌプリ国際スキー場
ニセコ モイワ スキーリゾート△

<岩手県>
安比高原スキー場△
八幡平リゾート パノラマスキー場・下倉スキー場
夏油高原スキー場

<山形県>
Asahi自然観スノーパーク

<宮城県>
みやぎ蔵王えぼしリゾート

<新潟県>
ムイカスノーリゾート△
ニノックススノーパーク△
キューピットバレイ△
舞子スノーリゾート△
湯沢中里スノーリゾート△
神立スノーリゾート
ロッテアライリゾート△
赤倉観光リゾートスキー場

<群馬県>
ホワイトワールド尾瀬岩鞍△
丸沼高原スキー場
川場スキー場△
パルコール嬬恋リゾート

<長野県>
斑尾高原スキー場
つがいけマウンテンリゾート
エイブル白馬五竜&Hakuba47ウィンタースポーツパーク△
車山高原SKYPARKスキー場

<山梨県>
カムイみさかスキー場

<兵庫県>
スカイバレイスキー場△

ニセコひらふや志賀高原、白馬八方尾根といった、日本を代表するようなメジャースキー場はほとんど参加していませんが、中規模から大規模の有名スキー場がラインナップされています。

地域的には北海道、東北、上信越はバランスがいいですが、中央道方面や西日本の参加スキー場は少ないです。

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10回行けば元が取れる

レンタルなしの「アースホッパーSNOW lite」を使うとして、価格が約3万円。リフト券1回あたり3,000円で十分安いと考えるならば、10回行けば元が取れる計算です。1スキー場あたり2回までという制限があるので、自宅から通える範囲に5つのスキー場があれば、十分「使える」共通パスと言えます。

そう考えると、東日本に居住のスキーヤー、スノーボーダーなら、だいたい元が取れるお得な「スキー場サブスク」といえるでしょう。

使い尽くしたい

本来的な楽しみ方としては、全国のスキー場をこのパスを持って回りたいところです。ただ、ニセコへ行けばひらふで滑りたくなるでしょうし、斑尾に行けばタングラムにも寄りたくなるもの。兵庫まで行ってスカイバレーしか滑らないのももったいないでしょうし、そういう不足部分は、追加で購入することになりそうです。

1シーズンに何度もゲレンデに通うスキーヤー、スノーボーダーには、もってこいの共通シーズン券。使い尽くしてみたいものです。(鎌倉淳)

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