東京ディズニーリゾート(TDR)が、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの一部アトラクションで、「プライオリティパス」を導入すると発表しました。コロナ前まで導入していた「ファストパス」は廃止します。
期間限定で導入
オリエンタルランドの発表によりますと、新たに導入するのは「東京ディズニーリゾート40周年記念プライオリティパス」。人気アトラクションに優先入場できるもので、2023年夏から期間限定で導入する方針を明らかにしました。
「40周年記念プライオリティパス」は、パーク入園後に東京ディズニーリゾート・アプリで取得します。取得は無料です。
プライオリティパスを取得することにより、通常のスタンバイ時間より短い待ち時間でアトラクションを楽しめるようになります。利用者は、決められた時間に専用レーンから入場します。
対象アトラクション
「40周年記念プライオリティパス」の対象となるアトラクションは以下の通りです。
■東京ディズニーランド
▽スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー
▽スペース・マウンテン
▽バズ・ライトイヤーのアストロブラスター
▽ビッグサンダー・マウンテン
▽プーさんのハニーハント
▽ホーンテッドマンション
▽モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”
■東京ディズニーシー
▽アクアトピア
▽インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮
▽海底2万マイル
▽タートル・トーク
▽ニモ&フレンズ・シーライダー
▽マジックランプシアター
▽レイジングスピリッツ
「ファストパス」は廃止
「40周年記念プライオリティパス」導入にあわせて、一部アトラクションで導入していた「ファストパス」は廃止となります。
「ファストパス」は、アトラクション近くの発券機で取得すると、指定の時間に優先レーンからアトラクションに入れるものですが、新型コロナウイルス感染症の影響で休園して以降、運用を休止しています。
「40周年記念プライオリティパス」は、スマホのアプリ上でアトラクション優先入場券を得ることができる仕組みです。つまり、「ファストパス」を電子化したのが「プライオリティパス」といえそうです。
開園ダッシュをしなくても
「プライオリティパス」が導入されれば、来園者は「ファストパス」のように発券機に並ばずに、アトラクションの優先入場券を手にすることができます。開園直後の「ダッシュ」もしなくて済むでしょう。
おそらくは、パスの取得枚数になんらかの制限を設けるでしょうから、「ファストパス」より優先入場の機会が均等になるかもしれません。たとえば、遅い時間の入園でもパスを獲得できるのであれば、幅広い来園者にチャンスが広がるでしょう。
期間限定が終わったら?
気になるのは、ディズニー側が「プライオリティパス」に「40周年」という冠を打ち、期間限定と明言していることです。「期間」が終わった後、「プライオリティパス」が廃止されるのか、それとも恒久化されるのか、はたまた有料化されるのか、明らかではありません。
東京ディズニーリゾートでは、一部アトラクション・パレードを予約できる「ディズニー・プレミアアクセス」というサービスを2022年から実施しています。今回発表された「プライオリティパス」と「プレミアアクセス」の対象アトラクションに重複はなく、「プレミアアクセス」は継続する模様です。
「プレミアアクセス」は、利用者が時間を指定できるのが大きな特徴です。「プライオリティパス」も同様に、利用者の都合で時間指定ができるのかが気になりますが、ディズニー側は、詳細を明らかにしていません。
「プライオリティパス」がどういう形で運用されるのか。期間限定の後に、どういう形で定着させるのか。注目です。(鎌倉淳)