東京国立博物館の特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」が2021年春に延期されることになりました。本来は7月開幕予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で準備ができなくなっているためです。
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2020年夏の注目展
いうまでもありませんが、鳥獣戯画は、京都・高山寺に伝わる日本で最も有名な絵画作品のひとつです。特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」は、鳥獣戯画の全4場面すべてを一挙公開するほか、失われた場面をとどめる模本も展示するという意欲的な展覧会です。秘仏「明恵上人坐像」も27年ぶりに寺外で公開する予定で、2020年夏の屈指の注目展でした。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、4月には前売り券の発売を延期。そしてこのほど、2021年春に開催を延期すると発表されました。詳しい会期やイベント日程などは改めて告知されます。東京国立博物館平成館での開催に変更はありません。
他の特別展も延期
東京国立博物館平成館では、2020年4月14日開幕予定で延期していた特別展「きもの KIMONO」について、6月30日からの開幕を発表。6月16日開幕予定だった「国宝 聖林寺十一面観音-三輪山信仰のみほとけ」は1年程度の延期が決まりました。
延期は残念ですが、展示会じたいは中止にならず、今後の日程が決まったことは何よりでしょう。
なお、東京国立博物館の総合文化展(常設展)は、6月2日より約3ヶ月ぶりに開館します。当分の間、入館にはオンラインによる事前予約が必要です。
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