宗谷線抜海駅、2023年春で廃止も。稚内市が維持費用の負担取りやめへ

駅舎はどうなる?

宗谷線抜海駅について、稚内市が維持費を負担しない方針を示しました。駅存続は瀬戸際に立たされそうです。

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年間100万円の維持費

宗谷線抜海駅は、稚内市内にある日本最北の無人駅です。1日の利用者数は2.6人(2016-2020の平均)で、2019年には、JR北海道が廃止の意向を示しました。これに対し、地元住民の反対などもあり、年間約100万円の維持管理費を稚内市が負担することで存続しています。

しかし、各社報道によりますと、稚内市は2023年度にこの維持管理費を負担しない方針を固め、地元自治会などに通知しました。生活利用が少ないことが理由です。

最終結論には至っていないものの、正式決定すれば、2023年3月ダイヤ改正で抜海駅が廃止される見通しです。

抜海駅

大正13年築の駅舎

宗谷線では、2021年からの2年間で13の駅を廃止し、16の駅を地元自治体の管理に移行しています。

名寄~稚内で存続している25駅のうち、14駅が自治体が費用負担する駅となっています。1日2.6人という利用者数は極端に少なく、JR北海道が維持費を負担して維持する方針に転じることもなさそうです。

抜海駅は日本最北の無人駅で、現存する駅舎は大正13年建築とされています。風情あふれる駅名とあわせて鉄道ファンには人気ですが、その姿がいつまで見られるかは見通せません。

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