会津鉄道、特急以外の電車廃止。6050系運転終了、2022年3月ダイヤ改正

普通列車は気動車のみに

会津鉄道が2022年3月12日ダイヤ改正の概要を公表しました。野岩線に乗り入れていた6050系電車の運転を止め、特急以外の電車運行がなくなり、普通列車は全て気動車となります。

広告

普通列車は気動車に

会津鉄道は、2022年3月12日にダイヤ改正を実施します。大きなトピックスは、6050系電車の運転取り止めです。

会津鉄道は、野岩鉄道、東武鉄道と相互直通運転していて、その直通用車両として使われている電車が6050系です。ダイヤ改正で会津線内での運転を取りやめ、普通列車は全て気動車による運転となります。

6050系

置き換え車両の発表なく

6050系は、東武鉄道・野岩線の直通用電車として1985年に登場しました。1990年の会津鉄道会津田島~会津高原間の電化にともない、会津鉄道でも運行を開始。2ドアセミクロスシートの中距離仕様で、浅草発着の東武線直通の快速列車としても使われていました。

その浅草直通快速は、すでに廃止されています。また、近年は車両の老朽化が進んできましたが、置き換え車両の発表はありません。

これについて、東武鉄道は2022年3月ダイヤ改正で、南栗橋以北の日光・鬼怒川線で全面的なワンマン運転を実施し、鬼怒川線・野岩線直通列車を原則として廃止することを発表しました。6050系の役回りとなる運用がなくなることを示したことになります。

会津鉄道でも、これにあわせて6050系の運行を取りやめるわけで、6050系による三社直通運転がなくなることがはっきりしました。

広告

4往復の減便

新ダイヤでは「AIZUマウントエクスプレス3号・4号」(東武日光~会津若松)の運転も取りやめます。取りやめの理由として、気動車列車の運行にともなう車両不足や、日光~会津の輸送量の低迷を挙げています。

会津田島~会津高原尾瀬口の運転本数は特急を含め12往復となり、これまでより4往復減ります。会津若松~会津田島間の運転本数は12往復で変わりません。

会津鉄道内の普通列車は全列車が気動車になります。これにより、会津鉄道線内を走る電車は、特急「リバティ」のみとなります。

今後、特急「リバティ」のためだけに、会津鉄道の電化施設を維持し続けるのか、気になるところです。(鎌倉淳)

広告
前の記事快速エアポート「uシート」にチケットレス導入。840円はちょっと高い?
次の記事品川地下鉄と豊住線、2030年代前半に開業も。環境影響評価に着手へ