JR東日本2012年9月ダイヤ改正まとめ 。新型車両増備でスピードアップ。E5系が増えてコンセント付き列車は増える

JR東日本では、2012年9月に山形新幹線「つばさ」の速達化、東北新幹線「はやて」への新型車両E5系追加投入などのダイヤ改正を実施します。ここでは、JR東日本の発表を元に、ポイントを記載しましょう。

e5系
e5系(写真:JR東日本)

ダイヤ改正の主な内容

○山形新幹線「つばさ」の速達化
・東京~山形間 最短 2 時間 26 分
○東北新幹線への新型車両E5系追加投入
○上越新幹線輸送力増強

■ダイヤ改正日
2012年9月29日(土)

概要1 山形新幹線、「つばさ」の速達化

全ての「つばさ」の最高速度を 275km/h に向上し、到達時間を短縮します。

2012 年 3 月のダイヤ改正では、9 往復の「つばさ」の最高速度を 275km/h に向上しました。 今改正では、「つばさ」と連結して運転する「Max やまびこ」7 往復全てを、E4 系(2 階建て 8 両編成)からE2 系(「はやて」型車両)に変更し、「やまびこ・つばさ」として運転します。

これにより、全「つばさ」16 往復の最高速度を 240km/h から 275km/h に向上し、下り最速達列車の到達時間は、東京~山形間で 3 分短縮し 2 時間 26 分となります。

また、E4 系車両は東北新幹線での定期列車の営業運転を終了します。

■240km/h または 275km/h で運転する「つばさ」の列車本数(東京発着)
「275km/hつばさ」 9 往復→16 往復
「240km/hつばさ」 7 往復→ 0 往復

■東京~山形間の到達時間の違い(最速達列車)
下り 2 時間 29 分→2 時間 26 分
上り 2 時間 29 分→2 時間 29 分
※上り列車については 2012 年 3 月ダイヤ改正で山形~東京間△3 分、新庄~東京間△4 分短縮しています

■東京~山形間の到達時間の違い(平均)
下り 2 時間 47 分→2 時間 45 分
上り 2 時間 47 分→2 時間 45 分

概要2 東北新幹線、新型車両E5系を増備

「はやて」(東京~新青森間)15 往復中、11 往復をE5 系車両で運転します。E5 系車両は、現行「はやぶさ」等に使用し、ハイグレードな移動空間を提供するグランクラスを連結しています。また、環境性能・快適性・高速性能を飛躍的に向上した車両であり、新型フルアクティブサスペンション(動揺防止制御装置)や車体傾斜装置により、これまで以上の快適な乗り心地を提供しています。コンセントが普通車窓側にも付いていて、鉄道ファンやビジネスマンに好評です。

そのE5 系車両の編成数は、今回 5 編成追加投入し、従来の 11 編成と合わせて 16 編成となります。これにより、新たに「はやて」4 往復をE5 系車両で運転します。

東京~新青森間は 3 往復増えて 11 往復、東京~盛岡間は 1 往復増えて 2 往復がE5 系車両で運転します

ただし、E5 系車両で運転する「はやて」「やまびこ」「なすの」については、E3 系(「こまち」型車両)を連結して運転するため、最高速度は現行「はやて」と同様に275km/h となります。

■E5 系またはE5 系+E3 系で運転する列車本数(東京発着)
はやぶさ 3 往復→3 往復
はやて 9 往復→13 往復
やまびこ 2 往復→ 2 往復
なすの 2 往復→ 2 往復
合計 16 往復→20 往復
※この他に仙台~新青森間及び盛岡~新青森間運転の「はやて」もE5 系で運転しています

概要3 上越新幹線のE1 系車両が引退し、E4 系に置換

現行では、E1 系車両(2 階建て 12 両編成)で運転している「Max とき」4 往復、「Max たにがわ」2 往復をE4 系の2連(2 階建て 16 両編成)に変更します。各列車とも定員は 1,634 席(+405 席)となり、輸送力が増強されます。

これにより 1994 年 7 月 15 日から 18 年間運用されてきたE1 系車両は、全ての線区での定期列車の営業運転を終了します。

以上です。鉄道ファン的にはE1系の引退がニュース、ということでしょうか。頻繁に乗る人にとっては、E5系の増備は嬉しいですね。

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