新東名高速道路の全線開通に向けた連絡調整会議が開かれ、工事の進捗状況が報告されました。新秦野IC~新御殿場IC間では、橋梁とトンネルの進捗率がともに87%となり、難工事が続く高松トンネルの未掘進区間は残り約300mになりました。ただし、開通時期は依然として未定です。
橋梁・トンネルは87%
新東名高速道路の第8回連絡調整会議が10月19日に開催され、NEXCO中日本が工事の進捗状況と今後の見通しを報告しました。会議には国や神奈川県、静岡県、沿線自治体などの関係機関が参加しました。
新東名高速道路は、海老名南JCT~御殿場JCT間のうち、新秦野IC~新御殿場IC間(約25km)が最後の未開通区間となっています。前後の区間は2022年4月までに開通しており、現在は全線にわたって道路本体の工事が進められています。
今回の報告によると、2026年10月時点の工事進捗率は、橋梁が87%、トンネルが87%、土工が79%となりました。2025年11月時点では、それぞれ71%、84%、49%だったため、工事が着実に進んでいることがわかります。
一方、舗装工事の進捗率は38%、照明や道路情報板などの施設工事は11%にとどまっています。

高松トンネル残り300m
工事の最大の難関となっているのが、神奈川県松田町と山北町にまたがる高松トンネルです。延長は約2.8kmで、掘削中に脆弱な地盤が断続的に現れ、トンネル内部の変形や突発的な湧水が発生するなど、工事が難航しています。
2025年11月時点で約700mだった未掘進区間は、今回約300mまで縮まりました。約1年間で400mほど掘り進んだことになります。

ただし、残る区間でも地盤の変形や湧水が予想されるため、引き続き地盤を補強しながら慎重に掘削を進めています。
また、トンネルの掘削と並行して内部のコンクリート工事も進めていますが、地盤の変形や湧水の状況を確認しながら施工する必要があり、貫通後も仕上げ作業が続く見込みです。
トンネル本体の完成後には、舗装や換気・消火設備などの工事が必要です。さらに、通信設備などの試験・調整も残っており、トンネルが貫通しても、すぐに道路が完成するわけではありません。

全線開通はいつ?
新秦野IC~新御殿場IC間は、2027年度の開通を予定していました。しかし、高松トンネルの掘削が難航していることにより、2025年11月に少なくとも1年以上の遅延が明らかになりました。
このため、開通は2028年度以降となる見通しですが、具体的な時期は決まっていません。2028年度中に開通できるかどうかも不透明です。

開通時期は精査
NEXCO中日本は今回の会議で、開通時期について引き続き精査を進め、高松トンネルの上下線が貫通した後に公表する方針を示しました。
この25kmの未開通区間がつながると、新東名高速道路は海老名南JCTから豊田東JCTまで全線が開通します。東名高速道路と並行する高速道路ネットワークが完成し、渋滞の緩和や災害時の迂回経路の確保などが期待されます。























