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「秋田空港新幹線」構想が新浮上。直結ルート新設、中速新幹線で実現できる?

秋田商工会議所が提言

秋田商工会議所が、秋田新幹線を秋田空港に直結する構想を明らかにしました。現行区間の一部を空港経由にする新ルート整備案です。いわば「秋田空港新幹線」ですが、実現可能性はあるのでしょうか。

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秋田商工会議所が要望

秋田商工会議所は、秋田新幹線が秋田空港を経由するよう、新ルートを建設する構想を明らかにしました。

空港が新幹線と直結すれば県内観光の振興につながるとして、12月12日には秋田県に、同15日にはJR東日本に、それぞれ建設の検討を要望しました。

秋田新幹線こまちE6系

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四ツ小屋~峰吉川間に短絡ルート

秋田商工会議所の提案では、秋田新幹線の大曲~秋田間のうち、線路が大きく迂回している峰吉川~四ツ小屋間を短絡する新ルートを建設します。

短絡ルート上に秋田空港があるため、空港地下に新駅を建設することで、新幹線と空港の直結を実現します。いわば「秋田空港新幹線」です。

秋田空港新幹線
画像:国土地理院地図を加工

 
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1,000億円単位の建設費

秋田空港と秋田新幹線が直結すれば、飛行機の利用客が秋田新幹線「こまち」で秋田や大曲、角館方面に移動できます。秋田県内の観光に好影響を及ぼすことは確かでしょう。

新線を直線に近い形で建設する場合、距離は16km程度です。キロあたり建設単価を100億円と仮定すれば、事業費は1,600億円。昨今の建設費の高騰を考えれば、もっと高くなりそうですが、仮に1,600億円としても、そう簡単に投資できる金額ではありません。

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中速新幹線にあてはまる?

ただ、当該区間は、新幹線の基本計画区間に該当します。政府は2025年の「骨太の方針」で、基本計画区間を含む幹線鉄道ネットワークについて「高機能化に関する調査や方向性も含めた検討など、更なる取組を進める」としています。

基本計画路線を、在来線やミニ新幹線の高速化といった形で高機能化する方針を掲げているわけです。いわゆる「中速新幹線」です。

短絡ルートを整備すれば高速化が実現できますし、空港直結なら利便性向上にも資するといえます。つまり「中速新幹線」になり得る区間です。

ならば、中速新幹線に対する補助制度が創設された場合、「秋田空港新幹線」は、案外、実現可能性があるかもしれません。(鎌倉淳)

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