白馬八方尾根スキー場が、2027年に開業する新ゴンドラとセンターハウスの概要を明らかにしました。新ゴンドラは名木山からうさぎ平を結び、看板コースのリーゼンスラロームが滑りやすくなります。山麓の新センターハウスには262台の駐車場を併設。八方尾根は名木山を玄関口に、大きく姿を変えそうです。
名木山~うさぎ平
白馬八方尾根を運営する八方尾根開発株式会社と白馬観光開発株式会社は、2027年12月に開業する新ゴンドラリフトと新センターハウスの概要を明らかにしました。
新ゴンドラは、名木山エリアからうさぎ平までの間に建設を予定しており、全長は2,180m、高低差652mです。標高747mの名木山のベースから、標高1,400mのうさぎ平を一気に結びます。
現ゴンドラリフト(アダム)と架設位置が異なり、新ゴンドラは、八方尾根の看板コース「リーゼンスラローム」で滑走を楽しめます。

全方位でパノラマビュー
投入するゴンドラリフトは、フランスPOMA社製で、搬器は同社の最新モデル「B-03 EVO キャビン」。1台に10人が乗車可能です。
四面とも強化樹脂ガラスに覆われていて、全方位でパノラマが楽しめるのが特徴。乗降場の床上と搬器に段差が生じないユニバーサルデザインを採用し、バリアフリーで利用できます。
ゴンドラのスピードは秒速6m、輸送力は毎時2,400人です。現状のゴンドラは秒速4m、毎時1,350人ですので、輸送力は大幅に向上にします。
センターハウスも設置
ゴンドラの発着地となる名木山には、新たにセンターハウスを設けます。センターハウスの敷地面積は8,700平米、建築面積は1,700平米、延床面積は1,600平米で、鉄骨造の2階建てです。
センターハウスは、ゴンドラ乗り場に隣接します。センターハウス内には、インフォメーション、チケット販売、ゴンドラ待合室などの機能を設けます。スキーレンタルや飲食店、ショップ、ロッカーも設置します。
262台の駐車場も備え、シャトルバスも発着。スキー・スノボ客が訪れやすい環境を整えます。

名木山が玄関口に
白馬八方尾根は、オリンピックの舞台にもなった場所で、日本を代表するスキー場として知られています。ただ、ゲレンデサイドに大規模なセンターハウスがなく、ゴンドラ発着地も利用しづらい位置にあり、看板コースを活用し切れていない観がありました。
新センターハウスができれば日帰り利用がしやすくなりますし、新ゴンドラができれば、より滑走を楽しみやすくなるでしょう。八方尾根は名木山を玄関口に、大きく姿を変えそうです。(鎌倉淳)