成田空港、国際線出国3010円に。施設サービス手数料を値上げ

成田空港が、国際線の施設サービス手数料などを値上げします。第1、第2ターミナルから出国する場合、必要な金額は3,010円となります。

国際線出国3,010円に

成田空港会社は国際線利用客から徴収する手数料類を2023年9月から値上げすると発表しました。

値上げとなるのは、国際線の旅客サービス施設手数料（PSFC）と旅客保安サービス料（PSSC）です。

第1・第2ターミナルの施設手数料は、これまでの大人2,130円が2,460円に、第3ターミナルが1,040円から1,370円に、それぞれ330円値上げとなります。

保安サービス料は、全ターミナル共通で、これまでの530円が550円となります。

両方をあわせた総額は、第1・第2ターミナルが3,010円、第3ターミナルが1,920円となります。

羽田空港より高く

施設手数料は出国時にかかり、保安サービス料は出国時と乗継時にかかります。徴収方法は、現行どおり、航空券購入時に、航空運賃と同時に支払います。

第1、第2ターミナルの施設手数料の値上げは、消費税増税を除き1981年以来だそうです。保安サービス料は2009年に導入されて以来、消費税増税を除き、初めての値上げのようです。

国際線出国時の空港使用料（施設手数料と保安サービス料の合計）は、関西空港第1ターミナルの3,100円が国内最高で、成田空港第1・第2ターミナルの3,010円は、それに次ぐ水準となります。羽田空港は2,950円です。

値上げの理由について、成田空港は、「エネルギー価格や人件費など諸物価高騰」を理由に挙げています。最近の値上げラッシュのなかで驚きはありませんが、3,000円というのはちょっとした価格です。それに見合うだけの「サービス」を提供しているのか、疑問に思わないでもありません。（鎌倉淳）