只見線の全線復旧は2022年度上半期に後ろ倒しされることになりました。第6只見川橋梁の復旧工事が難航しているためです。
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複数の橋梁を消失
只見線は、2011年の新潟・福島豪雨で複数の橋梁を消失するなどして、会津川口~只見間27.6kmの不通が続いています。
2017年に福島県とJR東日本が復旧で合意し、2018年に復旧工事に着工、2021年度内の運行再開を目指して復旧工事が進められてきました。
しかし、流失した第6只見川橋梁で、地質条件が想定よりも悪いことが判明。JR東日本では、橋梁の桁架設のための工法を再検討し、復旧工事の完了が2022年度上半期へずれ込むことを発表しました。
硬い地層が深かった
工法変更箇所は、只見川左岸の架設用ケーブルのケーブル基礎です。グラウンドアンカーを定着できる硬い地層が、想定よりも深かったため、定着位置と工法方法を変更します。
2011年豪雨では、只見線の第5、第6、第7橋梁を流出しましたが、いずれも橋脚部分の工事はすでに完成しています。第5橋梁は橋桁の架設も完了しました。
その他の被災箇所も、斜面崩壊した場所ではのり面補修や軌道復旧工事が進んでいます。
復旧工事の完了が2022年度上半期にずれ込んだことで、運転再開はそれ以降になります。JR東日本では、訓練運転などを行った後、2022年度中に運転再開させる見込みと発表していました。
只見線を乗り通す旅ができるようになるまであと約2年ということです。旅行者としては、期待しながら待ちたいところです。
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