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伝説のバブルスキー場「新井リゾート」が2016年度にも営業再開へ。韓国「ホテルロッテ」系列のリゾート会社が運営

「ARAI MOUNTAIN&SKI RESORT」(以下、新井リゾート)を覚えている方はいらっしゃるでしょうか。バブル崩壊が明らかになりつつあった1993年12月にオープンしたスキー場です。ホテルに加え、地ビール工場やレストラン、エステ施設などを備えた豪華リゾート施設でしたが、2006年に運営会社が破綻し、営業を停止しました。

その新井リゾートが、11年ぶりに復活しそうです。旧新井リゾートの立地する新潟県妙高市が営業再開の事業計画を公表しました。運営するのは、韓国のホテル大手「ホテルロッテ」を親会社とするリゾート会社です。

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ソニー盛田氏御曹司のリゾート

旧新井リゾートは、ソニーの故盛田昭夫氏の長男、盛田英夫氏の資産管理会社レイケイや旧新井市が出資した第3セクターによって開発され、1993年12月にスキー場がオープンしました。スキーバブルがピークの頃でしたが、初年度から赤字を出すなど苦戦。2004年から経営を引き継いだ新井リゾートマネージメントが2006年に会社清算をしたことで、リゾートは閉鎖されています。

盛田英夫氏の夢が託されたリゾート施設は、どこのテーマパークかと思うほどの豪華さで、ヨーロッパの雰囲気を漂わすホテルやエステティック棟が並んでいました。閉鎖と聞いて、「こんな施設をつぶしてしまうのか」と唖然とした人は多かったでしょう。総投資額はレイケイだけで500億、その他を含めれば800億円程度とも言われています。

その閉鎖は、多くのスキーヤー、スノーボーダーから、とくに惜しまれました。なぜなら、新井リゾートはスキー場としての気象条件がよいうえに、コース以外の未圧雪帯を管理開放するなど行き届いたゲレンデ運営で知られ、パウダーの聖地として人気が高かったからです。

新井リゾート

メインターゲットはファミリー層に

800億円を雪に溶かしたスキー場は閉鎖され、パウダーの聖地は伝説と化しました。「伝説のバブルスキー場」となった新井リゾートの施設は市税滞納により公売にかけられ、2015年に18億円で落札したのは、東京都港区の株式会社ホテルアンドリゾート上越妙高。その親会社は韓国のホテルロッテです。ホテルロッテは妙高市に対し施設再開の事業計画案を示し、2015年12月16日の市議会で、その概要が説明されました。

上越タウンジャーナル2015年12月16日付によりますと、運営再開後のメインターゲットは雪遊びなどをするファミリー層で、初心者向けのスロープなどを作るとのこと。一方で、プロスキーヤーが楽しめるコースも設け、バリエショーンあるゲレンデを目指すそうです。

冬季には、日本を代表するスキー大会や日韓の交流戦といった、さまざまな大会の誘致も計画しています。2016年度(2017年シーズン)に一部オープンし、2017年度(2018年シーズン)にグランドオープンする予定だそうです。

ホテルロッテは、韓国国内だけでなく、アメリカ、ロシア、ベトナムなどで19のホテルを運営しています。海外セールスでの営業力やネットワークを生かし、韓国や中国をはじめとした世界の観光客の誘致を目指していきます。

オペレーションはどうなる?

あの豪華リゾートがとにもかくにも復活するというのは、いいニュースでしょう。新井リゾートは北陸新幹線上越妙高駅からも近く、新幹線が開業したいまとなっては、妙高エリアでは好立地といえます。最近は、韓国・中国からスキー・スノボを目的とした訪日客が急増していますので、ホテルロッテによる運営なら良い受け皿になるのではないでしょうか。

気になるのは、ゲレンデのオペレーションです。新井リゾートが支持されていた最大の理由は、豪華施設よりもそのオペレーションの先進性だったといえます。営業していた頃はアバランチコントロール(雪崩予防)によって、上質なパウダースキーを楽しませてくれました。

新しい運営企業には、リゾート施設を復活させるだけでなく、これまで同様パウダーを楽しめるゲレンデにしてくれることを願いたいところです。(鎌倉淳)

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