2022年3月12日のダイヤ改正で山手線が減便し、平日日中時間帯に5分間隔となります。これにより、京浜東北線快速と運転間隔が揃い、田端、田町での接続が改善します。
毎時12本に
JR東日本は2022年3月12日ダイヤ改正の詳細を発表しました。利用者が多い山手線に関しては、平日日中時間帯の運転間隔を、これまでの3~4分間隔から5分間隔に拡大。毎時16~17本だったところ、毎時12本に削減します。
これにより、京浜東北線の快速と運転間隔が揃い、両路線の田端、田町での接続が改善します。一例を挙げると、次のようになります。
▽山手線外回り
田端11:03→田町11:27
田端11:08→田町11:32
▽京浜東北線南行
田端11:04→田町11:22
田端11:09→田町11:27
▽山手線内回り
田町11:00→田端11:24
田町11:05→田端11:29
▽京浜東北線北行
田町11:00→田端11:19
田町11:05→田端11:24
このように、5分間隔で発着時刻が近いため、相互に乗り換えが便利になりそうです。ただ、外回り・南行きは田端で京浜東北線が1分遅いため、京浜東北線から山手線の乗り換えは4分待たされそうです。
土休日は、山手線の日中の運転間隔はおおむね4分間隔となります。京浜東北線は5分間隔のため、日中時間帯の「相互接続」はありません。
利便性向上図る
京浜東北線は日中に田端~田町間で快速運転をしています。田端、田町の両駅は同一ホームの発着で「緩急接続」が可能になっています。ただ、これまでは運転間隔の違いから、必ずしも接続はとっておらず、せっかくの快速運転が十分に活かされていない側面もありました。
両路線の運転間隔が揃えば緩急接続が実現し、先を急ぐ旅客は京浜東北線に、快速通過駅を利用する人は山手線に、それぞれ乗り換えがしやすくなります。
山手線の運転間隔が延びることを残念に感じる利用者も多いでしょうが、運行本数を削減する中で、接続改善により利便性向上を図った点は評価されそうです。(鎌倉淳)