2017年3月のダイヤ改正で、内房線に動きがありそうです。「日刊動労千葉」によりますと、千葉~館山間の直通列車が廃止される動きがあるとのこと。東京~館山間を直通運転する特別快速も消滅する可能性があるようです。
「昼間時間帯の直通列車は全廃」
日刊動労千葉のウェブサイトには、2016年11月24日付で「内房線直通運転廃止許すな!」との記事が投稿されています。それによりますと、「千葉支社は『系統分離』と称して、来年3月予定のダイ改で、内房線・館山―千葉直通列車の廃止を画策している」とのことです。
「昼間帯の直通列車は全廃、早朝館山始発の列車2本の廃止、特急列車の運行を廃止した際にその代替えで設定された特別快速まで廃止する等の案が固まっているという。久留里線も、上総亀山発着の初電・終電が廃止されようとしている」(原文ママ)とも記しています。
2017年3月ダイヤ改正の内容は未発表です。そのため、上記の内容がどこまで正しいのか、正しいとして、どこまで実施に移されるのかはわかりません。ただ、JR東日本内の労使交渉で提議された内容とみられますので、ある程度の真実性はありそうです。
「新宿さざなみ」はどうなる?
内房線では、東京湾アクアラインの開業後、東京~館山を結ぶ特急「さざなみ」が打撃を受けました。2015年3月ダイヤ改正では、ついに「さざなみ」定期列車の館山乗り入れが廃止。代替として、東京~館山間の特別快速が設定されましたが、平日に1往復運転されるのみです。
そうした流れがありますので、「日刊動労千葉」が記すように、内房線で「系統分離」が実施されるという話には現実味があります。「系統分離」の詳細は不明ですが、記事の内容から、現在日中に1時間1本程度運転されている千葉~館山間の普通列車を、木更津か君津で分けることが提案されている模様です。そのほか、週末に運転されている「新宿さざなみ」「さざなみ」の処遇も気がかりです。
JRの3月ダイヤ改正の概要は、例年、12月中旬に発表されます。内房線で何らかの動きがあるとすれば、その時点である程度、明らかになるでしょう。(鎌倉淳)