JR津軽線蟹田~三厩間、2027年春に正式廃止。復旧せずに姿を消す

JR東日本「利用の少ない区間」で初

JR津軽線蟹田~三厩間が2027年春に正式に廃止される見通しとなりました。被災により運休中で、復旧しないまま路線図から姿を消すことになります。

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2024年度中に合意文書

JR津軽線は、2022年8月の大雨で盛土崩落などの被害が出て、蟹田~三厩間で不通が続いています。JR東日本は、利用者が少ないことを理由に復旧を見送り、自動車交通への転換で自治体と合意しています。

各社報道によると、JR東日本は2024年度中に自動車交通への転換に向けた合意文書を沿線自治体と取り交わす予定で、その後、2026年度末(2027年春)にも正式に廃止する手続きを進めていることを明らかにしました。

転換後の自動車交通を運営するNPO法人を沿線自治体とともに設立する準備を進めています。NPOは、津軽線代替バスだけでなく、コミュニティバスも含めた地域交通全体を担う予定で、2026年度中に発足します。

津軽線三厩駅

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「利用の少ない区間」初の廃止路線

JR東日本は、「利用の少ない区間」として輸送密度2000人以下の線区を公表しています。2023年度は72区間が対象となっていて、津軽線蟹田~三厩間も含まれています。

廃止されれば、JR東日本が「利用の少ない区間」として公表している路線として、初の廃止区間となります。(鎌倉淳)

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