東京~広島を安く行く方法をまとめてみました。新幹線、LCC、高速バス、青春18きっぷなどについて、基本的なことから、ややマニアな行き方までご紹介します。
東京・広島価格比較
最初に、東京~広島間を旅行する際の価格表を掲載しておきます。確認できる範囲の最安値と普通運賃の表示です。内容の詳細な説明は、表の下の解説をご覧ください。
交通機関 | 価格 |
---|---|
新幹線「のぞみ」指定席 | 19,440円 |
新幹線自由席 | 18,380円 |
新幹線自由席+往復割引(片道あたり) | 17,190円 |
新幹線EX早得21 | 14,260円 |
JAL普通運賃 | 35,200円 |
JALウルトラ先得 | 8,000円~ |
春秋航空日本 | 7,070円~ |
JR普通列車 | 11,880円 |
青春18きっぷ(1日あたり) | 2,410円 |
ニューブリーズ号 | 13,250円 |
ニューブリーズ号(早売10) | 7,700円~ |
東海道・山陽新幹線
東京~広島の旅で一番人気は東海道・山陽新幹線です。東京駅~広島駅の所要時間は「のぞみ」号で約3時間54分です。
正規料金は「のぞみ」指定席が19,440円、自由席が18,380円です。この区間は、自由席は指定席より1,060円も安いので、「のぞみ」に安く乗りたいなら、まずは自由席を検討しましょう。
新幹線の価格は、乗車券と特急券の総額です。この乗車券を購入する際に、東京〜広島の「往復割引」を利用するとさらに安くなります。乗車券が1割引になります。12日以内に往復する場合に使えます。
「往復きっぷの乗車券」+「自由席特急券」で購入すると、片道あたり17,190円。学生の場合は学割も活用しましょう。乗車券部分がさらに2割引になり、片道あたり15,050円です。
インターネット予約サービス「スマートEX」の割引きっぷもあります。主なものとしては、「EX早特」が15,790円~16,190円、「EX早特21」が14,260円です。ただし、EX早特21は、2021年6月1日~7月22日まで、「EX早特21ワイド」として発売され、15,000円になります。
これらの割引きっぷは列車、座席数限定ですが、EX早特は乗車日の3日前まで、EX早特21は21日前まで発売されています。販売している「スマートEX」には無料で会員登録ができます。
6枚綴りの新幹線回数券(指定席)もあります。108,180円で、1枚あたり18,030円です。金券ショップではバラ売りされています。スマートEXの会員登録が面倒な人は、こちらの方がいいかもしれません。乗車時間帯や販売座席数の制限がなく、当日予約でも割引が受けられるのはメリットです。ただし、自由席の往復割引より高いです。
JR普通列車乗り継ぎ
JR東海道線の普通列車や快速列車で、東京~広島間を移動することもできます。途中、7~8回の乗り換えで、所要時間は約15時間。JRの普通運賃のみで乗車でき、価格は11,880円です。1万円以上かけて15時間というのは、割にあわない気もしますが。
春、夏、秋の学休期なら、青春18きっぷがあります。青春18きっぷは5日分セットで12,050円。1日あたり2,410円で済みます。乗り継いで15時間かかるとしても、この安さは魅力です。
青春18きっぷは5日分セット販売なので、1日分だけをJR駅窓口では買えません。金券ショップで購入する場合、1日あたり3,000円くらいになることもあります。それでも激安ですが。
青春18きっぷの利用期間は、3月1日~4月10日、7月20日~9月10日、12月10日~1月10日の年3回です。
LCC
成田空港〜広島空港には、格安航空会社LCCの春秋航空日本が運航しています。時期にもよりますが、チケットの最低価格は6,080円です。空港使用料390円と、支払手数料600円が別途かかるので、合計7,070円が事実上の最安値となります。預け手荷物料金などは別です。
空港アクセスは、格安バスで東京駅~成田空港間が約1時間、1,300円です。広島駅~広島空港が約50分、1,370円です。あわせて空港アクセスとして2,670円が別途かかります。したがって、東京駅~広島駅の最低価格は9,740円となります。
大手航空会社
羽田発着ならJAL、ANAといった大手航空会社です。普通運賃は時期により異なりますが、JALの通常期が35,200円、ANAで34,100円~41,500円(FLEX)です。
普通運賃は、新幹線の定価のほぼ2倍で高すぎます。割引運賃の最低価格はJALの「ウルトラ先得」やANAの「スーパーバリュー75」で8,000円程度~です。さすがに8,000円のチケットは手に入れにくいですが、羽田~広島間は全体的に格安チケットを手に入れやすく、前日でも15,000円~20,000円程度で購入可能です。つまり、新幹線「のぞみ」と同水準です。
空港アクセスには、品川~羽田空港間が京急が約20分、292円。広島駅~広島空港が約50分、1,370円です。あわせて空港アクセスとして1,662円が別途かかります。
高速バス
東京〜広島には高速バスも走っています。基本的に夜行バスで、3列シートと4列シートがあります。
東京〜広島でもっともポピュラーなのはJRバス・小田急バスの「ニューブリーズ号」(3列)です。正規運賃は片道13,250円で、早売10が7,700円~です。所要時間は約11時間です。
そのほか、格安バス会社も各社運行しています。価格はバス会社によってだいぶ違いますので、何社か探すか「楽天トラベル高速バス予約」などで検索してみるといいでしょう。広島大学発着もあります。
夜行バスは寝ている間に着きますのでラクですが、11時間もかかるので、4列シートだと少しつらいでしょう。3列がおすすめです。
なお、高速バスは新型コロナウイルス感染症の影響で、運休している場合もあります。利用の際はお早めにお確かめください。
楽天高速バス予約 [PR]
パッケージツアー
往復の新幹線チケットと宿泊がセットになった旅行商品(パッケージツアー)です。日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」などが代表的です。東京~広島の場合、2名1室利用で一人25,000円程度~。1名利用の場合は、2,000円ほど高くなります。
週末や繁忙期は高くなりますが、往復25,000円程度で宿泊も付いてくるのですから、価格的には非常にお得です。
立地や設備のいいホテルだと少し高くなりますが、それでも30,000円程度出せば、そこそこのホテルに泊まれます。時間帯のいい列車は値段が少し高くなります。駅できっぷを受け取る場合、最短で出発6時間前まで予約できます。
日本旅行「JR・新幹線+宿泊セットプラン」 [PR]
ダイナミックパッケージ
ダイナミックパッケージは、お好みの新幹線と宿泊ホテルを組み合わせて、インターネット上で予約、決済するパッケージです。東海道・山陽新幹線のダイナミックパッケージは、「JTBダイナミックパッケージ」が代表的です。
「JTBダイナミックパッケージ」は、同サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。
上記「レールパック」との違いは、列車とホテルの組み合わせの自由度が高いことです。とくに、JTBのダイナミックパッケージは、乗り遅れても後続列車の自由席に乗車可能と利用しやすいのが特徴です。
価格は、2名1室利用でホテルと往復チケットがついて、一人25,000円程度~。レールパックよりは少し高いことが多いです。出発前日まで予約できます。
東京~広島間を安く行く方法まとめ
では、東京~広島間を安く行く方法をまとめてみましょう。
東京~広島間を安く行く方法としては、LCCの春秋航空日本がおすすめです。早めに買えば7,000円程度でチケットを買えます。成田空港と広島空港へのアクセスを含めて、最も安い場合は10,000円程度で東京都心から広島市中心部まで旅行できます。
JAL、ANAといった大手航空会社の場合、早めに買えば1万円程度でチケットが手に入りますが、直前になると2万円前後になってしまいます。
高速バスのチケットを早めに買うのも有効です。時期や曜日でだいぶ異なりますが、8,000円程度で見つかります。価格的にはLCCと同水準で、時間はかかりますが、市街地直行で空港での乗り換えなどの煩わしさはありません。
青春18きっぷのシーズンなら、1日あたり2,410円で移動できます。それが最安値でしょう。
新幹線の場合は、時間帯があえば「EX早特21」なら14,260円で「のぞみ」指定席に乗れます。往復割引で自由席を利用すれば、片道あたり17,190円です。往復割引は、当日でも駅のきっぷ売り場で購入できるのがメリットです。
宿泊をともなう場合は、新幹線のパッケージツアーや、ダイナミックパッケージを検討するといいでしょう。
日本旅行「JR・新幹線+宿泊セットプラン」 [PR]
JTBダイナミックパッケージ