ニセコ花園、新ゴンドラの概要。新コースも開設、初心者に優しいスキー場に

外国人を意識したゲレンデ整備

ニセコHANAZONOリゾートに、新ゴンドラが誕生します。あわせて初級者の新コースも整備され、「初心者に優しいスキー場」になりそう。メインリフトも架け替えられ、ゲレンデの姿が大きく変わりそうです。

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滞在型高級リゾート

ニセコ花園は、ニセコエリアのスキー場の一つ。香港の不動産開発会社PCPDが所有し、系列の日本ハーモニー・リゾート株式会社が運営しています。最近は、豪華レジデンスの「パーク ハイアット ニセコ HANAZONO」が開業するなど、滞在型リゾートとしての開発が進んでいます。

ゲレンデの再整備もおこなわれていて、新ゴンドラが2021-2022年シーズンに稼働することが明らかになりました。名称は「HANAZONOシンフォニーゴンドラ」です。

新ゴンドラは、ベースから向かって右側(南西)に向けて架設され、途中に中間駅を挟んで、山頂に至ります。全長1,362mで、所要時間は5分です。キャビンは10人乗り。ベンチ型ではなく、個別の本革レザーシートという豪華仕様が特徴です。利用者個々の空間が保たれる座席配置になっています。

ニセコ花園新ゴンドラ
画像:ニセコHANAZONOリゾートホームページより

新コースも誕生

ゴンドラに沿って、中級コース「コリーズフォリー」と初級コース「ジューシーフルーツ」を開設します。

「コリーズフォリー」はゴンドラ山頂駅から中間駅までの新コースで、全長550mのワイド斜面。平均斜度は20度前半です。

「ジューシーフルーツ」は、既存の「ステアウェイ・トゥ・ヘブン」コースの下部を活用し、ゴンドラ中間駅より直接アクセスできるようにするものです。全長800mで平均斜度7度の緩斜面。初心者の練習に適したコースでしょう。

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第1リフトも架け替え

現在の花園ゲレンデのメインリフトである、第1クワッドリフトも架け替えます。大型化し、6人乗りの「HANAZONO第1リフト」とします。

導入するのは、フランスの索道トップメーカーPOMA社の最新機。本革レザーシートにヒーターと足掛けを備えます。ニセコの厳冬期は本当に寒いので、リフトにヒーターが付くのは、利用者には助かります。架設区間は、既存の第1クワッドリフトとほぼ同じで、全長1,589m。所要時間は5分30秒です。

初級者向けコースを充実

ニセコ花園スキー場は、広々としたコースが魅力のスキー場ですが、初心者の滑るところが少ないのが弱点です。初級コースとして「シルバードリーム」がありますが、初級というには長く、斜度のきつい部分もあります。

新ゴンドラ架設で、中間駅で降りれば、800m・7度という、初心者が練習しやすいコースが誕生します。また、初心者はリフトに乗るのも苦手なことがありますが、ゴンドラなら乗降も容易です。ゴンドラで初級者コースを回せるスキー場は珍しく、花園は、「初心者に優しいスキー場」として面目を一新することでしょう。

花園スキー場がターゲットとするのは、香港や東南アジアからの観光客です。雪に慣れていない初心者も多いでしょうから、新ゴンドラは、こうした外国人観光客を意識したものといえそうです。

防寒に配慮した新リフトも、やはり東南アジア方面からの観光客への配慮にちがいありません。最新設備により、花園は、訪日外国人に優しいスキー場として注目されるでしょう。

日本人にとっても、幼児などリフト利用が心配なキッズのゲレンデデビューに、おすすめのスキー場になりそうです。(鎌倉淳)

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