只見線が2021年度に全線復旧へ。E120形気動車も投入!

10年ぶりに会津若松~小出へ

只見線が2021年度にも全線復旧し、運転再開となる予定です。同時に、新型車両としてE120形気動車を投入します。

広告

上下分離で復旧

只見線は、会津若松~小出間135.2kmをつなぐローカル線です。2011年7月の水害で橋梁流出など大きな被害を受け、会津川口~只見間27.6kmがいまも不通となっています。

一時は復旧しないままの廃線も危惧されましたが、JR東日本と福島県など地元自治体が、工事費約81億円を分担し復旧を目指すことで2017年6月に合意しました。復旧区間は上下分離方式へ移行することが決まっています。

只見線復旧
画像:JR東日本

10年ぶり全線運転再開

JR東日本は復旧工事を2018年6月に開始。これまでに第5、6、7只見川橋梁の橋脚が復旧しており、2019年度には第5只見川橋梁、2020年度からは第6、7只見川橋梁の桁の架設を実施します。斜面や盛土の復旧、枕木交換などの軌道工事もすすめています。

これらの工事が進展したことから、JR東日本は、会津川口~只見間の運転再開予定を2021年度中と発表しました。予定通り工事が進めば、約10年ぶりの全線運転再開となります。

広告

キハE120形を投入

只見線全線復旧を前に、JR東日本は、キハE120形気動車8両を同線に投入することも明らかにしました。E120形気動車は、現在、新潟地区の羽越本線、米坂線、信越線、磐越西線で運用しています。これらの車両のデザインを変更した上で、2020年春に只見線での営業運転を開始します。

只見線E120
画像:JR東日本

新たなデザインのコンセプトは、只見川と残雪、冬の厳しさに負けじと萌える新緑の山々をイメージしたもの。緑の帯に黄色のドアがアクセントになっています。

2022年の春には、只見線としては最新鋭の車両が、会津若松~小出間を走り抜けることになります。いまから楽しみです。

広告
前の記事E257系「踊り子」登場で東海道線特急はどう変わるか。「サフィール」も同時デビュー
次の記事東武新型特急の列車名はどうなる?「ふたら」「てんかい」「ききょう」を商標出願