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E257系「踊り子」登場で東海道線特急はどう変わるか。「サフィール」も同時デビュー

「ムーンライトながら」も気になる

JR東日本は、2020年春に特急「踊り子」にE257系リニューアル車両を投入すると発表しました。同時期に新型車両E261系「サフィール踊り子」も登場し、伊豆方面へ向かう東海道線特急は大きく姿を変えます。

2020年春に運転開始

E257系リニューアル車を投入するのは、東京と伊豆を結ぶ特急「スーパービュー踊り子」と「踊り子」です。現在、「スーパービュー踊り子」は251系、「踊り子」は185系が使われていますが、これをE257系に置き換えます。

E257系は、中央本線や内房線、外房線などで使われていた特急車両で、「踊り子」用として9両編成のE257系2000番台が13本と、5両編成のE257系2500番台を4本の、計137両を投入します。2020年春頃から一部列車で営業運転を開始します。

E257系踊り子
画像:JR東日本プレスリリース

「ペニンシュラブルー」

E257系「踊り子」のエクステリアは、伊豆の「空の色」と「海の色」をイメージした「ペニンシュラブルー」を基調とします。伊豆を含めた東海道線沿線の新しい原風景の創出となるようなデザインとしました。

E257系踊り子
画像:JR東日本プレスリリース

車両のインテリアも伊豆らしい色彩で、普通車は「スタンダードでありながら奥行き感のある現代的な空間」としました。従来車から座席モケットとカーテン生地、側小天井パネルを交換しています。

E257系踊り子
画像:JR東日本プレスリリース

グリーン車は「リッチで高品質感のある現代的な空間」を目指しました。座席モケットとカーテン生地、側小天井パネルにくわえ、床面を貼り替え、蛍光灯も交換しています。

E257系踊り子
画像:JR東日本プレスリリース

写真からははっきりわかりませんが、荷棚の下面には座席上方ランプが設置されているようです。そのため、E257系、E261系への車両の統一が終わり次第、東海道線特急でも中央線特急や常磐線特急で導入されているような「新たな着席サービス」が導入される可能性が高そうです。

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コンセントを設置

新たな設備として、窓側の座席にコンセントを設置。1、9、10、14号車には、大きな荷物も置ける広さの荷物置場を新設して、荷物の多い外国人観光客に配慮しています。

E257系踊り子
画像:JR東日本プレスリリース

E257系踊り子
画像:JR東日本プレスリリース

3号車には、自由に使えるフリースペースを設けています。また、5、11号車にはバリアフリー対応トイレを設置しました。

E257系踊り子
画像:JR東日本プレスリリース

E257系踊り子
画像:JR東日本プレスリリース

最大14両編成に

基本編成の2000番台(9両編成)は、4号車がグリーン車で、残り8両が普通車。定員は546名で、うちグリーン車48名です。付属編成の2500番台(5両編成)は、全て普通車で、定員298名です。

E257系踊り子
画像:JR東日本プレスリリース

車両番号は基本編成が1~9号車、付属編成が10~14号車となっていて、連結して最大14両編成で運転できます。

現行の185系「踊り子」は、10両の基本編成と5両の付属編成で構成し、基本編成が東京~伊豆急下田間、付属編成が東京~修善寺間を走ります。そのため、編成としては1両分減ることになります。

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修善寺行きは存続へ

中央線特急で運用されていた当時のE257系は9両の基本編成と2両の付属編成という構成でした。そのため、185系の引退後、E257系が中央線特急から転属されることが報じられると、修善寺行きが廃止になるのでは、という観測もありました。

しかし、今回の発表で、房総特急の余剰車両を転属してE257系「踊り子」に5両編成を投入することが正式発表されました。そのため、「修善寺踊り子」の存続は決定的になったといってよさそうです。

「サフィール踊り子」も登場

JR東日本は2020年春に新型特急車両E261系を東京・新宿~伊豆急下田間に投入し、「サフィール踊り子」という列車名で運転することも発表済みです。「サフィール踊り子」は、オールグリーン車の8両編成で、JR東日本初となる横2列の「プレミアムグリーン車」も連結する豪華車両です。

E261系
画像:JR東日本プレスリリース

そのため、2020年春以降、房総特急はE261系「サフィール踊り子」とE257系「踊り子」を中心とする体制になります。

251系「スーパービュー踊り子」と185系「踊り子」がいつまで運転するかは定かではありませんが、そう遠くない将来に、定期運用から外れそうです。

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「湘南ライナー」「ながら」はどうなる?

東海道本線の185系は「踊り子」以外にも使われています。代表格が「湘南ライナー」で、そのほか、臨時夜行快速の「ムーンライトながら」も185系です。

E257系リニューアル車の登場により、185系は東海道本線から姿を消していきます。となると、「湘南ライナー」と「ムーンライトながら」の動向も気がかりですが、JR東日本は明確な発表をしていません。

JR東日本は2018年9月に「はちおうじ」「おうめ」「富士回遊」「おだわら」「サフィール踊り子」の5名称について商標出願をしています。このうち、「はちおうじ」「おうめ」「富士回遊」は2019年3月ダイヤ改正で中央線の特急として運行を開始し、「サフィール踊り子」も2020年春に東海道線特急として登場します。

残る「おだわら」がE257系を使った新列車の愛称に使われる可能性が高く、「はちおうじ」「おうめ」の例にならうと、特急「おだわら」が、通勤時間帯に東海道線に登場しそうです。その場合、「湘南ライナー」が廃止となる可能性もあります。

「ムーンライトながら」については行く末が見通せません。最近は運転本数が激減し、2020年は正月の運転がなくなりました。185系の引退とともに「ながら」も姿を消す、ということにならなければよいのですが。(鎌倉淳)