九州新幹線西九州ルート、新大村駅舎と諫早駅舎のデザインが決定

フル規格区間の準備は順調

2022年度に開業する九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)の新大村駅、諫早駅の駅舎デザインが決まりました。鉄道建設・運輸施設整備支援機構が示していた外観デザイン案から、大村、諫早両市がそれぞれ推薦案を決めたものです。

広告

市民の支持で決定

九州新幹線西九州ルートは、武雄温泉~長崎間が2022年度にフル規格で開業する予定で、準備が進められています。

途中駅は嬉野温泉駅、新大村駅、諫早駅の3駅で、このほど、新大村駅舎と諫早駅舎について、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が示していた外観デザインの各3案から、大村、諫早両市がそれぞれ推薦する案を決定しました。いずれも、市民アンケートなどで支持の高かったものを選んだそうです。

新大村駅外観デザイン

決定した新大村駅の外観デザインは以下です。

新大村駅デザイン
画像:大村市

「新しい街の玄関口、こころ踊るふれあいの駅」がコンセプトで、新しい街の玄関口として、大村の発展と人びとの躍動感を感じさせるデザインとしています。

空に向かって開く形状は、未来への広がり、市の発展を表しています。ガラスを用いることで、周囲の緑や街との調和を図りました。ガラス以外の外壁は、落ち着いた色彩とすることで歴史的雰囲気を感じさせつつも、躍動感ある様子を同時に表現しているそうです。

諫早駅外観デザイン

決定した諫早駅のデザインは以下です。

諫早駅デザイン
画像:諫早市

「明るい未来へ繋がる、おもてなしのゲート」がコンセプトで、明るい未来を感じるゲートをデザインテーマとし、外枠の縁取りで表現しています。

人々の賑わいを映し出す大きなガラス面をゲート中央に、落ち着きのある諫早石調の外装を端部に配置。新幹線が発着するホーム階は、透明感のあるガラススクリーンで内部の様子が見えるよう配慮しているそうです。

正直なところ、両デザインとも斬新かと言われれば微妙ですが、新幹線駅なので、ある程度、どの駅も外観が似通ってしまうのは仕方がないのでしょう。地元住民の支持が高いデザインで決定したことが、何よりです。

九州新幹線西九州ルートは、フリーゲージトレインの開発遅れで武雄温泉以東の形が不透明になってきています。それでも、フル規格で開業予定の区間に関しては、準備は順調のようです。

広告
前の記事ピーチが那覇-香港線を運休へ。開設2年8ヶ月で撤退
次の記事団塊ジュニアが「フルムーン世代」になってきた。グリーン車乗り放題の旅へようこそ!