新幹線「早割」を徹底紹介。おトクな「早特きっぷ」はこんなにある！

新幹線の「早期割引」について、徹底紹介しましょう。いわゆる「早割」ですが、新幹線ではおもに「早特」「早特きっぷ」「トクだ値」という名称で格安チケットを販売しています。

新幹線の「早期割引」

新幹線には「早割」という名称の割引きっぷはありません。しかし、「早期割引」のきっぷは多数販売されています。

そのほとんどが、インターネットよる販売です。路線別におおざっぱに分けると、以下のウェブサイトで販売しています。

◆東海道・山陽新幹線（東京～博多）→「スマートEX」
◆山陽・九州新幹線（新大阪～鹿児島中央）→「スマートEX」「JRおでかけネット」「JR九州ネット予約」
◆九州新幹線（博多～鹿児島中央）→「スマートEX」「JR九州ネット予約」
◆東北・北海道新幹線（東京～新函館北斗）→「えきねっと」
◆上越新幹線（東京～新潟）→「えきねっと」
◆山形新幹線（東京～新庄）→「えきねっと」
◆秋田新幹線（東京～秋田）→「えきねっと」
◆北陸新幹線（東京～金沢）→「えきねっと」「JRおでかけネット」

この記事では、インターネット予約サイトの無料登録で購入できるきっぷと、駅窓口で誰でも購入できるきっぷのみご紹介します。有料会員のみが購入できる割引きっぷは省略します。

それぞれ説明していきましょう。

EX早特

設定路線：東海道・山陽・九州新幹線

JRの新幹線予約サイト「スマートEX」で購入できる、インターネット会員専用の「早割」チケットです。

「スマートEX」は誰でも無料で会員になれますから、「EX早特」も誰でも使えます。片道の「乗車券＋指定席特急券」がセットになっています。割引率はチケットの種類や区間により異なります。

「EX早特」の購入期限は、おおむね3日前までです（一部チケットは21日前）。インターネット販売専用で、駅窓口や券売機での購入はできません。

「EX早特」には、以下の種類があります。

・「EX早特」（3日前まで）
・「EX早特21ワイド」（21日前まで）
・「EXグリーン早特ワイド」（グリーン車、3日前まで）
・「EXこだまグリーン早特」（こだまグリーン車、3日前まで）
・「EXのぞみファミリー早特」（のぞみ2人以上、3日前まで）
・「EXこだまファミリー早特」（こだま2人以上、3日前まで）

設定区間は、チケットにより異なります。

スーパー早特きっぷ

設定路線：山陽・九州新幹線

JR西日本の予約サイト「JRおでかけネット」または、「JR九州インターネット列車予約」で購入できる、インターネット会員専用の「早割」チケットです。

いずれのサイトも無料で会員登録できますので、「スーパー早特きっぷ」も誰でも使えます。片道の「乗車券＋指定席特急券」がセットになっています。割引率は26～27%です。

「スーパー早特きっぷ」の購入期限は、14日前までです。インターネット販売専用で、駅窓口や券売機での購入はできません。

さらに安いチケットとして「スーパー早特21」もあります。こちらの購入期限は21日前までです。割引率約36%の激安チケットです。

トクだ値

設定路線　東北・北海道、上越、北陸、山形、秋田新幹線

「トクだ値」は、JR東日本・JR北海道のウェブサイト「えきねっと」で購入できる、インターネット会員専用の格安チケットです。駅窓口や券売機での購入はできません。

「えきねっと」は誰でも無料で会員になれますから、「トクだ値」も誰でも使えます。片道の「乗車券＋指定席特急券」がセットになっています。割引率は5～10%程度です。

「トクだ値」の購入期限は前日までです（正確には出発当日午前1時50分まで）。

さらに、14日前（正確には13日前午前1時50分）が購入期限の「お先にトクだ値」もあります。割引率は25～30%程度です。

さらにさらに、「お先にトクだ値スペシャル」という、約半額の格安チケットもあります。ただし、期間限定なので、いつでも発売しているわけではありません。購入期限は21日前（正確には20日前午前1時50分）です。

eチケット早特

設定路線：北陸新幹線

JR西日本の予約サイト「JRおでかけネット」で購入できる、インターネット会員専用の「早割」チケットです。

「JRおでかけネット」は無料で会員登録できますので、「eチケット早特」も誰でも使えます。片道の「乗車券＋指定席特急券」がセットになっています。

北陸新幹線のみに設定されています。上記「えきねっとトクだ値」のJR西日本版と考えればいいでしょう。「eチケット早特1」と「eチケット早特14」があります。「1」は前日までの発売、「14」は14日前までの発売です。

割引率は「eチケット早特1」が10%程度、「eチケット早特14」が30%程度です。

WEB早特1

設定路線：北陸新幹線

JR西日本の予約サイト「JRおでかけネット」で購入できる、インターネット会員専用の「早割」チケットです。片道の「乗車券＋指定席特急券」がセットになっています。割引率は10%です。

北陸新幹線と在来線（北陸本線、七尾線）を乗り継ぐ区間に設定されています。前日までの発売です。

九州ネット早特7

設定路線：九州新幹線

「JR九州インターネット列車予約」で購入できる、インターネット会員専用の「早割」チケットです。片道の「乗車券＋指定席特急券」がセットになっています。割引率は10%です。

博多～熊本間のみ設定されています。7日前までの発売です。

九州新幹線には、3日前までの割引として、上記「EX早特」もありますので、あわせて検討しましょう。

のぞみ早特往復きっぷ

設定路線：東海道・山陽新幹線＋在来線（山陰、四国方面）

駅の窓口で購入できる「早割」チケットです。往復の「乗車券＋指定席特急券」がセットになっています。割引率は10%です。

山陰エリア（米子～出雲市）と四国エリア（高松～松山）発の往復での販売です。東京発はありません。21日前～7日前の発売です。

「早特」の注意点

新幹線の「早特」や「トクだ値」などは、設定された期日より前に購入することで割引になるというものです。列車や座席数は限定です。定価販売のチケットに空席があったとしても、「早特」で満席になっていることは珍しくありません。

したがって、「早特」「トクだ値」などを購入する場合は、早めに手配することが重要です。

列車の変更については、一切できない場合と可能な場合があります。払い戻しはどのチケットでも可能ですが、払戻手数料は個々で異なります。

いずれも、通常価格の紙のきっぷとルールが異なります。購入前にご確認ください。（鎌倉淳）